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僕等だけの黒異世界  作者: 柊声
2/4

BW.2―彼等と僕等―

『来たって・・・どう言う事ですか?』

男はサラッと、とんでもない事を言った。

『ん〜・・・まぁ簡潔に〜、低脳なお前達にもわかり易く言うと、ここにいる奴等全員伯瑛学園で【鬼を作る遊びをして、異世界に迷い込んだ住人がいる場所。だから俺等は、この世界を黒の世界と呼んでいるんだ。これなら、わかったか?』

僕達は、驚いて叫んでしまった。

『みんな?!?!?!』

『あ〜・・・そうだよ。(うるさい・・・)』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


男は僕等をある所へと連れて行った。

そこは、テレビドラマとかでよく見る江戸時代の街並み(長屋)と、現代日本の廃ビルや廃墟が合わさったかのような所だった。

僕には、その風景が気味が悪くて、男に問い質した。

『あのっ、ここは何処なんですか?・・・』

そう言うと男は。

『ここは、黒の世界の住人が住む町だ。つってもわかんねぇだろうし。百聞は一見に如かずだな。みんな連れてくるからそっから、1歩たりとも動かずに待ってろ。』

そう言い残すと、男はこの街で一番高いであろう建物に走って行った。

「遅いな・・・」と皆で呟きながら男は20分ぐらい経った頃、男は8人ぐらい連れて戻ってきた。

男は、1人ずつ紹介すると言い、紹介し始めた。

『えっと・・・じゃあ女から、月夜つきよ 美空みそら花咲はなさき 小春こはる陸桜りくおう あんず。次、男で・・・秋月あきづき 紅葉こうは向日ひゅうが あおい黒瀬くろせ れい篠慧のえ 色斗しきと花月かげつ とらこいつ等全員同時期に来たわけじねーけど、見た目だけは14~18の代だ。』

複数・・・聞き覚えのある名前が挙げられた事に、気が付いた。

ソレは、秋月あきづき もみじから宛てられた手紙にあった名前だ・・・。篠慧のえ・・・黒瀬くろせ・・・花月かげつ・・・、それに秋月あきづき?!

僕は、秋月あきづきと言う名字に疑問を持ち、秋月あきづき 紅葉もみじと言う人物に「どういう事か」と尋ねた。

すると、紅葉こうはは言った。

もみじは・・・秋月あきづき もみじは、俺の妹だよ。』

では、何故椛もみじ紅葉こうはの事を手紙に書かなかったのか・・・そう尋ねると、紅葉こうはは一息ついて一言だけ『さぁ・・・?』と言った。

すると、僕等を案内してきた男は僕等の名前を尋ねてきた。

『あっえっと・・・まず僕は、狗神 いぬがみかなでです。そしたら、右から紹介していきますね。咲田さきた 松雪まつき妃琶ひのわ ふゆ夜柄やえ おう茄雲なぐも しの全員男です。』

僕は、一緒に来た仲間を紹介し終わった後、黒の世界の人たちの、紹介をしてくれた彼の名前を知らない事に気付いた。

僕は「どうしようか」と考えていたら、妃琶ひのわも同じ事を考えていたらしく、先に妃琶ひのわの口が開いた。

すると男は、面倒くさそうに・・・でも、どこか面白そうにニヤリとし、自分の名前を告げた。

『俺は、白倖しらゆき あかね。一応、一番長くここに居るが・・・茜チャン、何て呼んだらぶっ殺す♥』

《あ・・・茜さんって、怖い人だ・・・!!》僕等は、背筋がゾッとして、身体中に鳥肌がたった。

すると、さっきのメンバー紹介の事だろう。

『全員男だって事ぐらい、見りゃあわかるぞ。』と茜さんは言った。

茜さんは結構怖い・・・だけど綺麗だ。

ソレハ、アメジストの様な瞳に、髪は赤と青の長髪で肌は雪のように白く、日本人らしい名前とは、真逆の外見を持つ美しい人だった。

後々考えると、茜さんは《人間》だったのか・・・。

話を戻そう。

そして、少し脅えて黙り込んだ僕等に、茜さんは

『お前等、この世界の事少しは知っているのか?』

と尋ねた。

当然、僕等が知っている訳がない。

知らないのに、知っていると言う訳にもいかず、正直に言葉を詰まらせながら『しっ・・・知らないです。』と言うと、茜さんと黒の世界の人達は、心配そうな目をして僕等を見て、耳打ちで話し始めた。

その中で茜さんは、腕を組んで難しい顔で考え事をし始めた。

何が何の事だか、わならない僕等からしてみれば、耳打ちとは、気分が悪いったら無い。

そして、僕等は思った事をそのまま・・・『何の話をしているのか』と聞いた。

すると茜さんは、何処か辛そうに数分前までの、優雅な立ち振る舞いとは別のものだった。

そして、茜さんはゆっくり口を開いた。

話の内容は、黒の世界事だったらしい・・・

茜さんの話によると、黒の世界には、1~20の街がある。

しかし、そのうち1~5番目の街までが、終わってしまったと言うのだ。

しかも、終わった理由は"空襲"・・・それも"何者かによる"・・・だ。

"何者かによる"?意味が分からない。

そんなの、信じられるわけが無いんだ。

茜さんは最後に、子供が泣きじゃくる様に泣きなが言った。

『アイツ等の、空襲が俺達を襲う時・・・必ず聞こえてくる劈く悲鳴をもう、聞きたくない・・・。

今迄、助けられなかった生命いのちの代わりとはいかいけど、お前達は俺に守らせてくれ・・・。

いや・・・守らせて下さいッ!』

そう言った茜さんの泣き顔は、綺麗すぎて指先で触れるだけで消えてしまいそうだった。

今までの、気が強そうな面影はその時・・・一瞬だけ失われていた。

BW.2の投稿・編集全て投稿しました!!

柊の私情をはさみ、投稿に影響することになってしまいました。

数少ない、読者様だからこそ、もっと大事にしなきゃと思いつつも、やっぱり人生思い通りにいきませんね…(。•́ωก̀。)…グス

後編もすぐに、更新致します(*´˘`*)

コメント等をしていただける度に、ワクワクしながら読ませて頂いてます。

これからも、柊 白兎と《僕等だけの黒異世界》を宜しくお願い致します。m(_ _)m

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