表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっと留守にしていたら家が没落していました  作者: 狭山ひびき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/40

腰痛には湿布薬ですね 5

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

「ほー、シップヤク、というのか」


 わたしはその場に跪いたまま、カチンコチンに固まって、呑気な顔で会話をしている国王陛下とフリードリヒ様を見つめていた。

 立っていいと言われたけど、とてもじゃないけどそんな勇気はない。

 というか、膝が震えて立とうと思っても立てないかもしれない。

 だというのに、フリードリヒ様は何故か国王陛下に湿布薬の使い方をレクチャーしていた。何故に⁉ というかわたし、必要⁉


「これがあれば、兄上の慢性的な腰痛も改善するのではないですか?」


 ……へー、国王陛下、腰痛持ちだったんだ~。


「私も、頻繁に呼びつけられては困りますし、聖魔法では一時的な痛みの緩和しかできませんからね」


 ……うん? ってことは、自分が呼びつけられたくないがために国王陛下に湿布薬を勧めていらっしゃる、と?


「これは近く売り出す予定の商品らしいですが、国王陛下のお墨付きとあらば飛ぶように売れるのではありませんか? 例のポーションの件もありますし、そのくらい力を貸してやってもいいと思いますが」


 ……いやいやいや、逆に怖いよ、国王陛下のお墨付きの湿布薬とかさ!


 フリードリヒ様ってば、自分が頻繁に呼びつけられたくないから、国王陛下に湿布を勧めて愛用させる気満々な気がする。

 恩着せがましいことを言っているのも、国王陛下に断られないようにするためだ、絶対!


 ……だからさ、この場に、わたし、いる⁉


 国王陛下に湿布薬を勧めるだけなら、フリードリヒ様だけでもよかったよね⁉

 お願いだから早く帰らせてくれと思っていると、湿布薬をしげしげと見つめていた国王陛下が、とんでもないことを言い出した。


「実際に使って見ないことにはわからん。よし、部屋を移動するぞ!」


 結局わたしは、そのまま国王陛下の私室にまで連れていかれ。

 ぽつーんとソファに座らされたまま、天蓋のカーテンを下ろしたベッドの中でフリードリヒ様に湿布薬を貼られた国王陛下が、まるまる一時間ただごろごろしているのをひたすら待たされるという苦行を強いられることになった。


 そしてその後、無事に(?)湿布薬の宣伝文句に「国王陛下ご愛用」の七文字を入れる許可はもらえたわたしは、ぐったりしながら第一聖魔法騎士団の棟に戻り、販売許可を聞きつけて戻って来たマクシム様から販売前だというのに大量の注文をもらって、ついでに国王陛下からの注文までもらって――、終業時間には、すっかり目を回してしまったのだった。






ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 |д゜)<これだから王族は!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ