一致団結
いよいよ...
「何ですか?それは」
上代がみんなを代表して尋ねた。
「これはステータス鑑定板というものです。これで皆さんのステータスを確認させていただきます。」
「姫さんよぉ、おれらはただの学生だぜ?そんな特別な能力とかあるわけないだろ。」
「今回ばかりは鬼塚と同意見だ。ついさっきまでただの一般人だったんだ。異世界に来たからといって急に強くなることはないだろう。」
鬼塚と加山が言う。
「それは大丈夫です。転移させる際、女神様がみなさんに加護とギフトをくださったはずです。すでにその辺の騎士よりは強いと思いますよ。」
サリエルは当然のように答える。
いや、はずです。だの、思いますよ。だの語尾がなんか怪しいな、なんか裏がありそうだな。
てか家に帰れるのかおれたち?
俺は帰っても何もないから正直ここにいてもいいけど他のみんなはそうはいかないだろう。
「あ、あの!ぼ、僕らは元の世界に帰れるのでしょうか?」
「私も家に帰りたいです。」
「召喚できるなら送還もできるはずだよな。」
みんな口々にそう言った。
そりゃそうだ。急に世界を救えと言われても全員賛同できるかと言われたら違うだろう。
するとサリエルは、
「大丈夫です。安心してください!送還は皆さんが魔王を倒してくださった後です。ちゃんと帰れるので安心してください。ちなみに送還される時間は転移させた直後なので異常は起きません。」
「何だぁ、よかったぁ」
「帰れるのね。安心したわ」
と、みんな安心した様子だ。
「みんな、もう決まっただろう!僕らでやるしかないんだ!この世界のために戦おう!」
上代がまたくっさいセリフを言うと
-オオー!! -
みんなは声を上げた。
(うっそだろぉ...)
俺は一人冷静にドン引きした。
ステータス公開!...は次回になります。
本当にすみませんm(__)m