奈落
投稿遅れてすみません
「...ッ!?」
くそがっ!嘘だろあいつら!?
ほんとにやりやがった!
とにかく逃げるしかない!
とにかく橋の先まで走る
「え!?桐生君!どこいくの?」
白海が叫ぶ
「あのカスどもにデコイかけられたんだよ!?俺が囮になるから早く逃げろ!やりたくてやってるんじゃないんだよ!」
「ッ!?」
白海がことばを失う。
「あいつら...どこまで腐ってるのよ!」
加山も怒っているようだ。
「何であの二人が...?」
上代はなぜか混乱している。
「いいから行け!敵はデコイで俺に来るんだ。早く離れろ!」
そう行って走り出す。
「桐生君!まっ「穂花!桐生が囮になってくれてるのよ?いくなら今しかないわ」...ッ」
白海は言葉が続かなかった。
「...でも、でも桐生君は鬼塚君たちに無理やり!...」
白海が言葉を絞り出す。
「わかってるわよ。そんなことくらい、だけど今こうなった以上、桐生の無事を祈ることしかできないわ。...それにしても、橋の先まで走らされるってどういうこと?あの先は落ちた橋の他には何もないのよ?」
加山が冷静に判断していく。
「それより今は走れ!二人とも!」
上代が叫ぶ。
「行きましょう、穂花。」
「...ッ、うん」
みんな避難したか...俺もここまで来れたが、どうすればいいんだ?この先はそこが見えない真っ暗闇だし...
「ご苦労だったな。無能」
「ほんとにそこまで行くとはな」
「ハハッばっかみてぇ気付かねえのか?あいつ」
鬼塚と佐伯がそのつぶやいた。
あと一人は葉山勝。小柄だが素早く、筋肉もある。
ランクはBで、暗殺者だ。
気づかない?おれが?何をだ?
この道に先はなく、進めばただ落ちるだけ。
...囮...無能...崖...
「...!まさかお前ら!」
俺はあいつらの真意に気付き叫ぶ。
「ご苦労さん、じゃあモンスター共々死んでくれ。奈落の底でな。じゃあ言い残すことはあるか?デコイは解除したからしばらくオーガどもは混乱してるから大丈夫だが...勝」
「はいよ〜」
ービュッーー
ーグサー
「ガァァァァ!」
足に来る激痛に足が止まる。しかも体が痺れて...麻痺してる?
「本当に城の麻痺薬ってのは強力だなぁ少量でこれかよ。」
葉山が感心したように言う。
「これでよし、さぁ言い残すことはあるか?骨は拾ってやれねぇが、負け犬の遠吠えってのも悪くねぇだろ?」
鬼塚が心底楽しそうに言った。
「んなもんねえよ、さっさとしろよお前らみたいなゴミ、視界にいるだけで気分が悪い。」
俺は憎しみを込めて言い切る。
「よくわかったよ、最後までつまらねぇやつだ...お前ら、やるぞ。」
ーーーーーッ
3人が同時に魔法を放つ
ックソ、あいつら全員魔法使えんのかよ...
でもお前らじゃオーガは吹き飛ばな...軌道がおかしくないか?これじゃ当たる前に地面に...
ボカァァァァァァン
爆風でまとめてかよ...カスどもが!
絶対復讐してやる!
ただじゃ殺さねぇ!俺以上の地獄を与えて殺す!
そう誓って俺は奈落へ落ちていった。
次回!
主人公の運命は?