ダンジョン
ダンジョン攻略始まる!
「桐生君!大丈夫だった?酷いことされてない?怪我はない?」
次の日会って早々白海に捕まった。
ポーションは白海が言ってくれたのだろう。
本当に聖女様と言われるだけはあるな。
...にしても心配しすぎじゃないか?まぁ確かに酷いこともされたし、怪我も酷かったからあってると言えばあっているんだが...
「大丈夫だよ、白海こそポーションありがとう。助かったよ。心配してくれてありがとう。」
定型分のような返しになってしまった...まぁすごく仲がいいというわけでもないし、こんなものか。
「ッ...う、うん!無事なら良かったよ...へへっ、褒められちゃったぁ...」
...なんか顔赤いけど大丈夫か?最後の方は聞こえなかったが、まぁ聖女様と呼ばれるだけあるし、酷いことはされてないだろう。
「じゃあ白海、またな」
「うん!桐生君も頑張ろうね!!」
そう言って白海と別れ、ダンジョンへ向かった。
ダンジョンの前に来た時、騎士団長がみんなに向けて話を始めた。
「今からダンジョンでレベル上げを始める。勇者様方の中にはすでに帝国騎士よりも強い方だっている。勇者様だけでなく、兵士たちもレベルを上げて置くように。
そして今回はこの世界でも最難関とされるSSSランクのダンジョンに挑戦する。確認されている階層は50だが、今回は安全を考慮して10階層までとする。上層だからと言って注意を怠ることのないように。以上!」
「オオ!!!」
みんなの顔つきが変わった。さすが騎士団のトップ...
カリスマ性が違うな
俺が感心していると、
「おい無能!わかっているな?貴様のようなゴミでもできることはあるのだ。勇者様がピンチになった時はその身を呈してお守りしろ!」
「ッ...わかりました」
身代わりか...わかってはいたが実際言われるとかなり辛いな...
ダンジョンに入ってからは圧倒的だった。
鬼塚は喧嘩慣れしてるから当然だろうし、
加山も剣道をやってるから強いだろう。
上代に至っては基礎ステータスが高すぎるのもあるが、頑張って鍛えたのだろう。一振りで決着がついてしまっている。
俺はというと、すみで気配を消して魔力を温存している。
俺は魔力量が少ないからすぐに無くなるんだ。
そうして危なげなく10階層まで着いて引き返そうとした時、何かが後ろから迫ってきているような気がした。
「オーガだ!しかも複数体いる!」
一人の兵士が叫んだ
え?オーガ?オーガって強いやつじゃないのか?ここ10階層だぞ?
「バカな!オーガは50階層で確認されたモンスターだ!今の我々で勝てる相手じゃない!!」
騎士団長が焦る。
「でもやるしかないでしょう。もうすぐそこまで来てる、逃げても追いつかれますよ...」
上代が冷静に判断する。
「そうだな、すまない取り乱した。全員戦闘体制!!絶対に生きて帰るぞ!!」
「オオ!!!」
戦闘が始まった。
そんなに長くはなかったですね。
すみません