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後輩(ぼく)と先輩(かのじょ)の恋物語  作者: 白城縁
二月 バレンタイン
100/126

次期生徒会長?

――――――


「何とか間に合ったー後はこれを能登先生に提出すればっと…•」

 大きな伸びをしながらパソコンから目を逸らしたのは辺りがすっかり暗くなってからだった。

「呼んだか?」

 いつの間に生徒会室に入っていたのか、部屋の中にいた能登先生は僕に声をかけて来た。

「ひっ!? いつからいたんですか? いるないるで声をかけて下さいよ!」

 僕はまさか人がしかも能登先生がいる何て思ってもいなかったのでかなり驚いてしまい悲鳴を上げてしまった。

「すまないなとは言わないぞ? むしろ感謝してもらいたいくらいだ」

 能登先生はそう言いながら、鍵をくるくると回していた。

「……なるほど、そう言う事ですか……それはこっちが謝らなければいけないですね」

 僕は直ぐに能登先生が僕のせいで待っていた事に気がつき頭を下げた。

「別に気にするな……そもそも今日は皐月君の受験日だったからな。元々最後まで残るつもりだったから問題はない」

 能登先生はそう言いながら、窓の外を眺めていた。

「……皐月さんの受験日……そういえば今日だった……完全に忘れてた……」

 能登先生の言葉で今日が皐月さんの受験日だった事を思い出し、頭を抱えた。

「そんな風に頭を抱える必要はない。皐月君は逆に喜んでいたようだぞ? こんな風に一生懸命生徒会の仕事をしているキミを見て自分も頑張れたってな」

 僕が思っていた事を先読みでもしたように、能登先生は窓の外を眺めたままでそう言って来た。

「……そうですか……それなら良かったんですけど……それでもやっぱり頑張れの一言くらいは掛けたかったですね……」

 能登先生にはそう言われたが、やっぱり一言くらい声を掛けてあげたかったのが本音だった。

「ふっ……全く真面目な奴だ……少しくらいは肩の力を抜かないと身体が保たないぞ? さぁ、用事が済んだならとっとと帰るぞ? 次期生徒会長」

 皐月さんの事で頭がいっぱいで能登先生の話を聞いていたせいで、後になってとんでもない事を言われていた事に気がついた。

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