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集団心理の愚かさ

作者: chuya

日本人は集団心理で動く者が多いとよく聞くことがある。実際周りと一緒に暮らしていて「あいつがやってるから」とか「皆がしているから」という事を言ってる人は多い。そういう人たちは自分の意思がないのか?そう思う人も多いと思う。でも私はその集団の意思に乗るということがその人の意思なのではないかと考える。別に周りに乗ることが悪い事じゃないし、逆に自分の思うようにしか行動しないという人間の方がこちらとしてははっきり言って面倒くさい。

郷に入っては郷に従えということわざのように、その集団に入った時、自分はそのルールに従わないといけない。もし、この郷が現代社会でいう、家族や会社だとするならばこのことわざは正しい。しかしこの郷が社会全体だとしよう。その社会に入った時、はたしてそのルールに従い続けることが大切なのだろうか?

社会のルール、モラルに従うなと言っている訳ではない。ただ、そのルールのみに従い続ける人生に楽しみはあるのかという問いなだけだ。我々人類は様々な物を生み出し、発展してきた。その中のひとつがルールだ。この世のルールには地球を守るためのものと私たち人間及び個人を守るためのものに別れる。前者は主に不法投棄はやめましょう。化学兵器を使用するのはやめましょうなどの小さなことから大きなことまで色々ある。どれに至っても大事なことだ。そして後者は倫理的なものに近い。人の嫌がる事はしてはいけない。電車の優先座席は積極的に譲るなどだ。世のため人のためという言葉があるようにこれもまた、大事なことである。

ここまできて異変に思った方もいるかと思うが、先程書いたこととずれているのではないか?

弁解するならばルールに従い続けるという行動の反対はルールを破るということではないということだ。最初に書いたように集団心理とは周りに合わせるだけで自分の意思を持たないということである。つまりルールに従い続けることの逆は新たなルールを生み出す事だと私は考える。

誰が考えたかも不明なルールに従うよりもより合理的で納得出来るルールを自分で作りだすことの方がいいのではないか?私はこう主張する。

例えば優先座席だ。あれは高齢者や妊婦、病人のための席とされているが、会社勤めの疲れた人の為の席を用意してはどうだろうか?毎日働いている人の疲労はかなりのものと言える。そういう人達が座るためだけの席を用意するだけで電車を利用する客も増えると思うし、何より社会全体の士気が上がるのではないか?

既存のルールに従うのでは無く自らがルールを生み出す。これ程革新的な事は無いとさえ思える。

しかしこの画期的な案も上の者に見られなければただと戯言に過ぎない。多くの一般人は「どうせ採用されないし」や「所詮庶民一人の意見だ」と諦めて国の偉い人が考えたルールに従う。

これこそが集団心理で行動する人間が多くなったことの原因である。

他にも多くの理由、例えば国柄や日本固有の感情など色々あるが最も大きい理由は先程のものだと私は思う。

集団心理を悪くいうつもりは無い。しかしながらそれの数と同等に自らの意思を持つ人間が必要だと考える。

この心理がもたらす危険性として選挙が挙げられる。

近年では若者の投票率及び選挙立候補数の低下だ。

政治に興味が無いからといって投票しない、もしくは投票したとしてもポスターを見て適当に選んだ。親が選んだ人と同じようにした。などのやり方では本来の選挙の大事さは失われてしまう。

それを続けることで民主主義のあり方や国際社会の知識、興味が失われていくことは明白である。

しっかりと意思を持ちつつ、尚且つ集団に溶け込むという力がこれからの社会では必要になっていくのではないだろうか?

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