第9話 土竜退治(3)
しばらくすると、逃げていた商人達も傭兵と一緒に戻ってきた。
「ど、土竜が・・・」
商人達も土竜が倒されているのを見て、唖然としていた。
丁度、土竜から「魔法石」を取り出そうとしていたから、
人手が増えて助かったが、取り出した「魔法石」を見て
商人達は、騒めいた。
まぁ、馬車と同じくらいの大きさの「魔法石」が出てきたから
驚くのも無理はないけどね。。
「マーシャルハイムの若様、馬車を直していただきありがとうございました。
それで、この「魔法石」をどうされるおつもりですか?」
商人の一人が聞いてきたので、
「これ、いくらくらいですか?」
と聞いてみると、
「そうですな。。白金貨2,000枚は、下らないでしょうな。。」
白金貨は、前の世界の相場で言えば、1枚100万円くらいだから、20億円ってことか。。
「そちらで、引き取ってもらえるのですか?」
「とんでもない、ウチなどでは、無理です。
この国のどの商会でも難しく、王家なら・・」
「王家ね。。取り合えず、王都に運びますか。。
って、台車いるな。。」
魔法で、木を伐りだし、簡単な台車をあっという間に作るのを目の当たりにすると、
商人達は驚いていたが、王都に向かう準備を始めた。