第8話 土竜退治(2」
竜を倒したのは初めてだったが、まぁ、上手くいった。
おっと、過信は禁物。。
火炎を浴びたときは、ちょっと危なかったし。
やっぱり、あぁいった時、
「変身」スーツ必要だよな。。
学院で完成させたいなぁ、今後の為にも。。
「おい、大丈夫なのか?」
傭兵のリーダーが声を掛けてきた。
「大丈夫ですよ。
そちらも逃げなかったんですね。。」
「当たり前だろう、子供ひとり残して逃げ出せるか。。」
「義理堅いんですね。。
ついでになんですが、この土竜倒したの、
あなたにしておいてくれませんか?
あまり目立ちたくないんですよね。」
「あ~、何言っているんだ。そんなこと出来る訳ないだろう。
「魔法」を使えない人間が、土竜を倒せるわけないだろう。」
「しかし、君は、何モンなんだ。土竜を倒すなんて、ただの貴族のお坊ちゃんじゃないよな。
おっと、今更だが、自己紹介していなかったな。俺は、モーガン・フリード。
まぁ、見ての通り傭兵だ。」
「アルバート・マーシャルハイムです。
まぁ、何とかいきましたが、なんで土竜が、こんなところに?縄張りの外のはずでしょ、この辺り」
アルバートは、話題を変えて話を反らした。
「・・・、まぁ、確かにな。土竜の縄張りの外苑と言われていて、縄張りに入らなければ、大丈夫だと
言われていたからな。」
モーガンは、少し胡散臭げな表情は、したが、そう答えてきた。
「どうします?これから?」
「こちらが、収まれば逃げた商人達や仲間が戻ってくるだろう。」
「じゃあ、馬が戻ってくるといいけど、それまでに馬車だけでも直しておくか。。。」
そう言ってアルバートは、「魔法」を使って馬車を直し始めたが、それを見ていたモーガンは、
「便利なものだ」みたいな顔をしつつ、馬車に積んであった品を集めた。