第5話 出発
今、身につけてた「魔法」は、一般的なものばかりだが、いろいろと改良してパワーアップ出来ている。
しかし、自分が変身するための「魔法」も一応組んだけど、どうもイメージ通りにいってない。
「イメージとしては、変身ギミックから「魔法陣」を展開して、全身を覆うと、変身出来る、
って感じかな。。」
これは、魔法学院に行けば、何かヒントになるモノや人がいるかも。
ってことで、王都行きは、結構楽しみなのである。
「王都までは、商人のキャラバンで行くことになる。
私が、王都に行く時期であれば良かったのだが。。
まぁ、お前のことだから心配ないと思うが、気を付けて行きなさい」
父は、そう言って送り出してくれた。
母は、優しく抱きしめてくれたが、寂しそうだった。
そして、僕は、王都に向けて出発した。
商人のキャラバンなので、荷馬車が5台、人の馬車が2台。
護衛の傭兵が5人付いている。
王都までの行程は、約7日間。
直線的に魔物の多い森を抜ければ、3日で付けるのだが、
やはり魔物を避けて、迂回しているのだ。
風の「魔法」で空も飛べるが、まぁ、急ぐ旅でもないので、
父の手配に従ったのだ。
4日目までは、何も問題なく進めたが、5日目に魔物と遭遇した。
しかも、傭兵が対応出来る小物ではなかった。
「なんで、こんなところに土竜がいるんだ!」