第3話 魔法陣
鏡に映った自分の姿を見る。
美しい母、マーガレット・マーシャルハイム男爵夫人と同じ、
鮮やかな金髪の、見ようによっては、女の子と間違われるような美少年。
「前の世界の自分の子供の頃とは大違いだな。。」
一人呟くが、その目は鏡の中の自分の姿の額にある「魔法石」に。
白く輝くその「魔法石」によって、光の「魔法」が使える。
そして、右手の甲の、赤い「魔法石」によって、火の「魔法」、
左手の甲の青い「魔法石」によって、青い「魔法」。
右足膝には、緑の風の「魔法石」、左足膝には、黄色の土の「魔法石」。
この世界の魔法師のほとんどは、一つの「魔法石」しか持っていない。
ただ、過去に複数の「魔法石」を持つ「魔法師」がいたそうだが、
今の自分の様に5つも「魔法石」を持つ者は、いなかったそうだ。
そんな特殊な私の扱いに両親も困って、王都の魔法学院に行かせることに
したらしい。
ところで、
屋敷にいる間も、「魔法師」である両親や、「魔法書」で「魔法」の勉強をしているが、
「何か変なんだよな。。?」
「魔法」は、「魔素」を「魔法石」から取り込み、その「魔素」を今度は、
「魔法石」から展開する「魔法陣」へ流して魔法を発動するのだが、
その「魔法陣」は、「魔法書」で覚えたイメージを「魔法石」で展開する。
今も、その「魔法陣」で「魔法」を発動しているが、どうも違和感があったのだ。
「魔法陣」は、失われた言語「ルーン語」で形成されているが、
「「ルーン語」何となく分かるんだよね。。僕」
ってことで、ちょっと「魔法陣」の改良を始めてみたんだ。