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九章 異界の少女と命を掛けた戦い

 サミとハズが叫ぶと、マクシンは口元を緩め、嘲笑うように。サミとハズを見た。


「ぶっ殺すだなんて、本当に思ってるんですか? 私を倒すには二人だけじゃ無理だと思いますけど?」

「んなわけーねーだろ! 俺らは最強なんだ!」

「……馬鹿にしないで」

「サミ、危険だよ!」


 三人の様子を見て、さくらを抱きながら、遊馬が叫ぶ。

 しかし二人は振り向かずに言った。

 

「うっせー! 気が散るから早くどっか行け!」

「危険だから」


 二人の言葉に何を言っても無駄だと気付き、さくらを抱えて、建物の影に隠れた。


「おや? いいんですか? 逃がしてしまって」

「あんたこそ、何で今、さくらを狙わなかったの」

「それは、隣にいる人間がもし発動なんかしたら危険ですからねぇ」

「ふーん。分かってるじゃん」

「しかし、獲物を逃がしたんです。ただで済むとは思ってませんよね」


 マクシンが嘲笑すると、サミもハズもにっと笑った。


「「それはこっちの台詞」」


 その言葉と同時に二人はかなりのスピードで、マクシンへ突進した。マクシンは鎌を目の前に出し、防ごうとする。

 だが、突進の途中、サミが消え、ハズだけが突進をしてきた。そのまま鎌を振るう。


「甘いですよ」


 マクシンは鎌でハズの鎌を防いだ。ハズはそれを狙っていたように、にっと笑った。背後でサミが鎌を振るう。しかし、マクシンは手を鎌ごとねじり、重なりあっている鎌をサミのほうに向けた。その衝動でハズがバランスを崩す。


「!」

「ぬおっ」


 そのままサミが鎌を振るうとハズは引き裂かれていただろう。しかし、ハズは小さく回転し、なんとか避けた。サミは鎌を振るい、一回転する。

 それを見計らったように、マクシンは鎌をサミに振った。ハズが鎌を突き出し何とか防ぐ。大きな金属音が響いた。マクシンは体をひねり、思いっきり、ハズを蹴り上げた。


「ぐっ」

「ハズッ!」


 サミはハズの名を叫びながら、ハズとは反対側から鎌を振った。切ったと思った瞬間、黒いローブが現れる。ローブは引き裂かれ、地に舞っていく。

 偽者と気付いたときには遅く、すでにマクシンはサミの背後に回っていた。そのまま鎌を横に振る。サミは鎌を回し、取っ手の部分を持って、何とか防ぐが、力が足りず、取っ手は折れ、マクシンの鎌の先がサミの横腹に突き刺さった。


「うっ」

「サミぃ!」


 サミの横腹から赤い液体が滴る。マクシンが刃を抜くと、サミはバランスを崩して落ちていった。ハズが急いで、急降下しサミの腕を掴む。


「サミ、大丈夫か!」

「……だ、大丈夫よ。早く、浮くことは出来るから、早く離して」

戦闘シーンのつもりです。理解できないお方はすみません!

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