表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/15

これにてクエスト完全クリアです…。

爆発により空いた大きな穴に俺の声が反響する。

巨大な魔獣は跡形もなく消し飛んでるようだった。



[ヴォフ…ッ!!!]



駿(え…?あ…!!



クロ(ふぅ…。そんな大声出さなくても助けてるわよ…♪


H〈間一髪だったっすけどねー♪〉


エリーゼ(おに~ちゃ~ん♪ぶい~♪


ノエル(ん♪勝て、ました…♪



立ち上っていた煙の中から空気を割くように3人が飛び出してきた。

3人とも魔法少女服が砂ぼこりでドロドロだったけれど、3人の笑顔を確認できて俺は心底安心して、吐息をもらした。


けれど安心した心とは裏腹に心臓の動悸は激しさを増しているようだった。

バクバクと止まらない鼓動は体の熱を段々と上げ、まるで体全体から蒸気が吹き出しているかのように意識が高揚していた。

その状態を継続したままの体で俺は地に降り立った3人の元へと駆け寄って行った。



[ザッ…!ザザッ…!]



クロ(ふぅ…。


ノエル(ん。


エリーゼ(にゃはは~♪



3人とも満足気な表情で着地を成功させる。


クロは、落ち着いたようだが微かな笑みをこぼしながら…。


ノエルは、少し緊張が入り交じりながらも安堵の感情が大半を占めたような表情で。


エリーゼは、最初から最後まで変わらずニパッとした顔で笑っている…、、、



駿(みんな!!!



ありったけの大声で叫ぶ。

途中の凸凹した地形に足を取られないようになんとか辿り着こうと必死だった。


3人まで…、あと少し…。



[トクン…ッ]




ノエル(あ…♪



…大きく張った声が心に響いてくる、、、

その声に私は、一際(ひときわ)安心感と高揚感を抱く。

私を支えるように立ってくれていたふたりも、その声に表情を緩ませていたのがわかった。


私を、私達を信じてくれた人の声…。

最後まで諦めないでって応援してくれた人の声…。

その声が、安堵をもたらさないハズもなくて、残っていた微かな手の震えはその声に一掃され、微塵も感じなくなっていました。


息を切らしながら、その人は私達の元に駆けて来てくれている。

見た目だけなら私達の方がボロボロではあったけれど、私にとってはその人の方がボロボロに見えました。

もちろん怪我なんてしていないし、別段服が破れたり汚れたりしているわけでもありません…。

ただそう見えたのは…、その人が私より不安そうな表情を浮かべていたからだと、思います。

私より不安そうな顔をしたその人が、とても珍しくて、でも何故か安心するような…、、、そんな不思議な感覚でした…。




ノエル(駿、さん…♪



声を、かける…。

安堵の感情が溢れて、思わず笑顔になる。

あともう少し、あともう少しで…って…。



ノエル(え!?



[ガバッ…!!!]



クロ(んなっ!!?


エリーゼ(ふぇ!?



駿(みんな、凄かった…!ほんとにほんとに凄かったよ!!


ノエル(ふぇ!?


クロ(は、はあ!?


エリーゼ(お?えへへ~♪



……興奮冷めやらぬ状態のまま、俺はノエル達に抱きついてしまった。

いささか軽率な行動だったと反省する…。


3人に触れた瞬間、感じた…。

逆に、触れなかったら気付くことが出来なかったかもしれない…。


3人共、小刻みに体が震えていた…。

安堵によるモノじゃ決してない、言うなれば恐怖が滞留しているかのような…、、、


恐怖が抜けていないままの状態…、だった。



そんな3人に、軽率な行動と言葉を掛けたことを心から反省する。

自分なりに言葉を紡いで、3人にそれを伝えようと思う…。

あくまで率直に、飾らずに…、、、



駿(それと…、、、ごめん…。



ノエル(え?



ノエルがキョトンとした顔で俺の方へ視線を上げる。

クロもエリーゼも声にこそ出さなかったが、同じくキョトンとした顔でこちらを見る。



駿(俺、素人…、のくせに…。

もう使い魔気取りで、無茶な指図したり、結果危ない目に合わせることになって…、、、

反省…、してる…。

ほんとに…、ごめん。



ノエル(え!?そ、そんな!!



驚きの表情を瞬時に崩し、ノエルが俺へと言葉を掛ける。



ノエル(あ、謝らないでください!

私達…!駿さんの作戦のおかげでハイドラを倒すことが出来たんですよ!?


駿(え…?


クロ(ま、まあ…!確かに無茶でデタラメな作戦だったけど!あんなの私達にかかれば朝飯前ってヤツよ!!

終わりよければ全て吉田さん…って言うし!


駿(は、はあ…。


クロ(と、とにかく!

謝んないで良いってこと!!


エリーゼ(そおそお♪

私達もスゴいスゴい!だったけど、お兄ちゃんも同じくらいスゴいスゴい!ってエリーゼは思うな~♪


ノエル(は、はい…♪私も…、そう思います…♪


クロ(ふん!!



駿(あ…、、、



皆を労うつもりが、逆に俺の方が励まされる形になってしまった。

ひどくやるせない気持ちになったけれども、3人の元気そうな様子を感じれたことが唯一嬉しく感じれた。

小刻みに震えていた体は、落ち着きを取り戻していて、ノエルからもエリーゼからも笑みがこぼれている。

クロはというと、

照れているような?怒っているような?

そんな顔をしつつも、ふたりと同じく俺を励ましてくれたのは事実で、実際元気そうだったからよしとしたい。



[ピッ…ピッ…ピッ…]



リリ(達成認定確認…。これにてクエスト完全クリアです…。



駿(あ……。



電子パネルを操作しながら、リリがこ冷静な口調でクエスト終了の旨を伝えてくれる。

爆発によって出来た穴ぼこをひょいひょいと躱しながら近寄ってきた。



[スタッ……!]



リリ(皆さん、お疲れ様です…。


ノエル(お、お疲れ様です…!


リリ(いささか気になるイレギュラーが発生したりもしましたが、見事に対応し、解決できたこと、とても高く評価します…。


エリーゼ(えへへ~♪


クロ(ふん♪


リリ(まあ、その他の部分でいろいろ減点箇所がありましたので、改善点についてのレポートをまた提出して頂きますが…。


クロ・エリーゼ(がーん…!!!



上げておきながら下げるのがヒドく上手い。

リリの目がキラリ!と光り、謎のプレッシャーを発動させる。

クロとエリーゼは完全に自分達のことだと察し、これまたドストレートに落ち込む。



リリ(こほん。今回のこのイレギュラーに関しては、こちらの方で詳しく調査を行います…。

なので、これからもクエストの攻略に一層励むようにお願い致します…。


ノエル(は、はい…!


クロ(はーい…。


エリーゼ(ふぁ~い…(泣)



クスリと笑ったリリが、電子パネルをしまいながらこちらの方を向いて声を掛ける。



リリ(駿さんも…、お疲れ様でした…。


駿(え?あ、ああ…。



思いがけない労いの言葉に一瞬たじろいで、思わず適当な声で返事をしてしまう。



リリ(すみません…。今回、駿さんには見学のみという形でご同行して頂いたのですが…。

初日からこんな大仕事をこなして頂くことになってしまい、申し訳なく思っています…。

ですが使い魔として…、一番重要な働きをしてもらいました…。

私はとても嬉しく思います…。


駿(え!?いや…!



謝罪とお礼を俺に告げるリリ。

今までの態度からは想像も出来なかったが為に逆にたじろいでしまう。



駿(いや、俺はただ…、思い付いた作戦を皆に伝えただけで…、、、


リリ(はい…。確かにそれも評価に値することです…。

ですが、私が言う使い魔としての一番重要な働きとはそれではありません…。



照れ隠しで発した俺の言葉に、リリは1度肯定しながらも首を横に振って言葉を続けた。



リリ(魔法少女の使い魔…、その基礎であり、最も重要な仕事…、、、

<魔法少女を信じる>…ということを、駿さんは教授無しに全うして見せてくれました…。


駿(あ……、、、


リリ(駿さんは…、間違いなく使い魔の器になるにふさわしい人です…。

それを今回、私は実感しました…。

恐らく、魔法少女の皆さんも…、、、


ノエル(ん……♪


クロ(フン…♪


エリーゼ(エヘヘ…♪


駿(ん……、、、



より一層、顔が火照る。

恥じらいによるものも多少はあるけど…。

何より…、

自分を認めてくれているんだと強く感じて…、嬉しくて…、心が熱くなっている…。


リリが俺を使い魔として雇ってくれた時…。

3人が俺を使い魔として迎えてくれた時…。

その時も同じくらい嬉しかった…。

自分にしか出来ないことがあって…、

俺だから必要なんだって思ってくれたことが…、すごく嬉しかった…。


けど、その時よりも今はもっと嬉しく感じている。

本当の意味で認めてくれたような気がして、本当の意味で仲間になったような気がして…。



駿(……ありがとう…。これからも、よろしく…♪みんな…♪



簡単な言葉、けれど今一番濃く、強く感じている言葉だ。

口にして単純な返事だなんてもう思わない。



ノエル(は、はい…♪よろしくお願いします…♪駿さん…♪


駿(うん…♪


クロ(よ、よろしく…!これからも誠心誠意尽くしなさいよね♪


駿(努力するよ…♪


エリーゼ(お願いしまーす♪


駿(ああ…♪



リリ(ん…♪



リリが優しく微笑んでくれた。

一瞬だけだったが、安心してくれたような顔を見れて俺もなんだか安心した。


何事もなかったように、リリは再び電子パネルを表示し、軽快に操作をしていく。



[ブッ……ン!!!!!]



パネルの操作を終えると同時に転移の魔法陣が下に展開する。



リリ(では、帰りましょうか…皆さん。管理局へ…♪


ノエル・クロ・エリーゼ(はい!!!


駿(ん…!



[キィィィ…ン!!シュパァァァ…!!!!]



魔法少女チーム、ロリポップΩギャラクシー荒れた平原を残し、転移完了…。


シグルド平原、残留ハイドラなし…。

クエストコンプリート…。

12話目投稿です!宮永 悠也でございます♪

やっと最初の鬼門とも言えるバトルが終了いたしました♪

今回と同様な感じで、バトルシーン書いていきます♪

なるべく戦闘風景が連想しやすいように書いていければなと思っておりますので、どうぞご了承ください( ̄▽ ̄;)

物語の主軸は、駿を中心に回っていくわけですが、細かい設定やストーリーなどは魔法少女達の話がこれから多くなっていきます!

主人公を差し置いて、ヒロイン達の物語ばかりが多くなっていくのは物語上どうかとは思いますが、それはアレです…。

女の子の方が沢山の秘密を抱えてる的なアレで許してください(笑)

また次話でお会いいたしましょう♪

では!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ