ラ、ラスボス来た~!!?
[ズゴゴゴ…ッ!!!!ズガァ!!ズガァ!!]
地面から巨大な魔獣の頭が迫り上がってくる。土煙が舞い、地面は捲れ上がり、その巨体を少しずつ露にしてゆく。
そしてついに…、、、
[ズガァァァァーッ!!!!!!!!]
FQH(ギィィ…!!キシャァアァア!!!!!
まるで火山の噴火の勢いの如く、巨大な魔獣が金切り声のような咆哮を上げ地中から出現した。
その巨体は先程まで相手をしていた魔獣とは比べるまでもなく、まさにラスボス級のデカさとプレッシャーだった。
ノエル(う、あ、あ、…!?
クロ(で、、でかすぎでしょ!?こんなのあり得ないっ…!
エリーゼ(ラ、ラスボス来た~!!?
リリ(これは、そんな…、まさか…、、、
[ピッ!ピッ!ブ……ッン!!]
リリが電子パネルを開き、敵の情報を解析していく。
リリ(……っ!!?やはりこれは…、L級ハイドラ…!?
駿(……!? L級…、ハイドラ…?
聞きなれない言葉をリリに問い返そうとするが、それより早く巨大な魔獣FQH〈フラワークイーンハイドラ〉に1人が立ち向かっていく。
エリーゼ(にひひ…!!いっちばん乗りぃ~!!!
[グッ…!!ギュンッ…!!!]
案の定、飛び出したのはお調子者のエリーゼだった。
えむぶいぴーの為、誰よりも早く敵に特攻をかける。
リリの警告を聞く間もないままに…、、、
リリ(あっ…!エリーゼさん…!危険です…!
[ギュギュ…ッン!!!!]
エリーゼ(とおりゃあぁ~!!!!!
[ギュルルルル…!!!!!]
エリーゼは持ち前のスピードを生かして、体全体を回転させながら一直線にFHQに向かって回転斬りを繰り出す。
FHQ(キシャァアァア!!!!!
[シュルルッ…!!ビュン!!ビュン!!]
回転斬りで突っ込んで来るエリーゼに対し、魔獣は蔓による鋭い攻撃で迎撃する。
だが、その応戦はエリーゼの回転斬りの前には意味をなさなかった。
[ズバァ…!!ズバァ…!!ズバァ…!!]
ノエル(あっ…!?凄い!
駿(回転斬りで蔓を全部切り払って…!?
[ギュルルルル…ッ!!!!]
魔獣の体を右に旋回しながら、エリーゼはあっさりと魔獣の背後に回りこむ。
エリーゼ(よっとっと!にひっ♪ひっさーっつ!!!
回転斬りによる高速回転を急停止させ、エリーゼは敵の背後から全力の攻撃体勢に入る。
[キィィィ…ッン!!!!]
エリーゼ(ドロップ☆パネットーネ!!!
[キ…ッン!!パァァァ!!]
[パラッ…、バラバラバラ…ッ!!!!]
FHQ(キシャァアァ!!?
巨大な魔獣よりさらに巨大な魔法陣をその頭上に召喚し、その魔法陣から数十個ものケーキ型爆雷を降り注がせる。
[ドガガガガガァァァ…ッン!!!!!!]
エリーゼ(それそれそれぇ~!!!!!
[バラバラバラ…ッ!!!バラバラバラ…ッ!!!]
[ドガガガガガァァァ…ッン!!!!!!]
駿(うわっ!!?
爆雷による爆煙が魔獣の巨体を覆っていく。
粉塵と爆煙、振動がこっちにまで響いて来る。
[ズドォン!!ズドォン!!ズドォン!!]
[シュウゥゥゥゥゥ…………]
長く響いていた轟音が終わり、静けさとも似た粉塵の舞い落ちる音が聞こえる。
爆煙のせいで魔獣の姿が完全に隠れてしまっている。
エリーゼ(にひひ♪もう終わりかな~♪
クロ(バカエリーゼ!油断しちゃ駄目よ!!
エリーゼ(にょ?
[シュルルルル!!!シュルルルル!!!]
エリーゼ(…っ!?ん…っ!!!
[キュン…ッ!!!キュン…ッ!!!]
爆煙を突き破って4本の蔓がエリーゼに襲い掛かる。
エリーゼは瞬時に応戦して蔓からの連続攻撃をバランスを崩しながらも全回避する。
[シュルルルル!!!シュルルルル!!!]
エリーゼ(ん!!たあぁぁぁ~!!!!!
[ズバァ…!!ズバァ…!!ズババァ…!!]
追尾していた蔓の攻撃をズィフォークとディナイフで応戦し、切り払う。
切り払ったあとは魔獣から再び距離を取る。
[キュン…ッ!!!シュタ…ッ!!!]
エリーゼ(ふぅ~!セ~フセ~フ!
FHQ(キシィィ…!!!シャアァァァ!!!!
轟く咆哮が爆煙を晴らす。
再びその巨体を俺達に見せつけるかのように全身の蔓状触手を振り回し、威嚇してくる。
エリーゼ(アレェ?おっかしいな~。ケッコ~効いたハズなんだけどな~?
FHQ(シャアァァァア…!!
クロ(全く何やってんのよ!あれくらいで仕留められる大きさじゃないでしょ?
エリーゼ(え~?自信あったのにな~。
クロ(ま、見てなさい♪相手は所詮植物!なら私の炎力の独壇場よ!ハウレス!!
H〈りょりょ!!〉
[ギュン…ッ!!!!!]
リリ(あ…っ!漆黒さん…!
エリーゼと同様、クロにもまたリリの声は届かず、単独で敵に仕掛けてかかる。
FHQ(キシャァアァア…!!!!!
[シュルルルル…ッ!!!!!!]
立ち向かってくるクロに向かって魔獣は蔓での連続攻撃を仕掛ける。
クロ(無駄よ…!その攻撃ごと焼き尽くしてあげるわ…!!
[ギィィィ…ッン!!!ボォア…ッ!!!]
クロは目の前に黒い魔法陣を展開、ナハト・ゼーヴェに炎力を集中、その力を一気に解き放つ。
クロ(Libertad:Infefeuer∴枷なき銃火焔…!!!!!
[ヴォアアアア…ッ!!!!!!]
キリモミのような捻りの加わった真っ直ぐな炎の砲撃が魔獣へと向かっていく。
応戦の為の蔓による攻撃ごとその炎の渦は魔獣に突っ込んでいく。
[ヴォアアアア…ッ!!!!!!]
FHQ(キシャァアァア!!!?
[ズゴォア…ッ!!!ズゴォア…ッ!!!]
ノエル(えっ…!!?
エリーゼ(あっ…!!?
駿(なっ…!!?
クロの一撃が敵にあと数メートルで着弾する距離、それに合わせるかの如く、魔獣の真下から2本の触手が出現。
さっきまで攻撃に用いていた細長い蔓とは明らかに違う、片側には無数のトゲを備えた盾のような葉っぱ状の触手が、迫る攻撃を前に魔獣の正面に展開する。
[ボォアァァァ…ッ!!!!!]
クロ(くっ!?
葉っぱ状の触手は凄まじい火炎を受け止めていく。
クロの攻撃は魔獣の体に到達することはなく、全ての攻撃を受け止めきってしまった。
[シュウゥゥゥ……ッ!]
FHQ(キィィィ…ッ!シャアァァァ!!!
H〈お、お嬢っ!アイツ防ぎきったっすよ!?〉
クロ(なんで植物型なのに私の炎が効かないのよ…!?
FHQ(キシャァアァア!!!!
[ボゴォ…ッ!!ビュンッ!!!]
クロ(あっ!!?
クロの背後から地面を突き破った蔓型触手が鋭い攻撃を仕掛ける。
H〈ヤバッ…!?お嬢っ!〉
[バギィィィ…ッン!!!]
クロ(ぐっ!?キャアァァァ…!!!
[ズッダァァァ…ッン!!!!!!]
蔓からの攻撃を即座にナハト・ゼーヴェで防御するが、ガードの上から叩き落とされ地面へと叩きつけられる。
駿(あっ!?クロ!!
リリ(漆黒さん…!
[ガラッ…!]
クロ(う…、く…っ!アイツ…、よくも…!
地面に叩きつけられはしたものの損傷は軽微なものらしく、クロはよろけながらも起き上がる。
ノエル(う…、あぁ…!?
エリーゼ(キッ…!よくもクロちゃんを…!!
[キィィィ…ッン!!!!!]
[キュン…ッ!!!!!!]
ノエル(あっ!?エリーゼ…!ダメ…ッ!!
エリーゼはクロに傷を負わせた魔獣に対し怒りの感情を向ける。
体に魔力を集中させ、最速スピードで魔獣の正面へと到達する。
次はノエルの言葉を聞かぬままに…、、、
エリーゼ(ひっさつ!!!スプレッド☆ビスケット!!!!!
[キラン…ッ!!ドシュシュシュ…!!!!!]
魔獣に向かって5つの魔法陣を展開し、そこからビスケット型のミサイルを何10発もブッ放す。
FHQ(シャアァァァ…!!!!
[ババ…ッ!!ズシュシュシュシュ…ッ!!!!!]
エリーゼのビスケット型ミサイルに対抗し、魔獣は盾型の触手に備えられていた大きなトゲをこれもまたミサイルのように射出してビスケットの相殺にかかる。
しかし、相殺というほど甘くはなく、トゲの射出攻撃はエリーゼの攻撃を圧倒するほどの威力で逆に押し返されてしまう。
[ドシュシュシュ…!!!!!!!!]
エリーゼ(うわっ…っ!?にゃあぁぁ…!!!
[ドガガガガガ…ッ!!ドガア…ッ!!!]
駿(あぁ!!?
ノエル(エリーゼ!!!
魔獣との撃ち合いに押し負けてしまったエリーゼは無数のトゲと共に地面へと落下してしまう。
幸いトゲからの直接攻撃は回避していたようで大事にはいたらなかった。
エリーゼ(い、つつつ…っ!
クロ(エリーゼ!
頭をさすりながらエリーゼはヨロヨロと起き上がろうとする。
クロはエリーゼに肩を貸す為に駆け寄り、ゆっくりとエリーゼを起き上がらせる。
しかし、それをまるで好機のようにタイミングを見計らい、魔獣は2人に追撃を仕掛ける。
FHQ(キシャァア!!!!
[ジャキン…ッ!!!ジャキン…ッ!!!]
[ブゥア…ッ!!!ブゥア…ッ!!!]
クロ&エリーゼ(あっ…!!?
先程射出したはずのトゲが一瞬にして再生する。
興奮して激昂しているハイドラの攻撃は止まることを知らず、そのまま2本のトゲ付盾触手で2人を潰そうとする…!!
駿(あ…!!?
節目の10話目突入です♪
読者のみなさん、宮永 悠也です!
前話から名前言って挨拶することに決めました♪
当然のことなのに何故今までやっていなかったのか謎であります(笑)
節目の10話目!と言ったものの、この10話自体そこまで盛り上がりがあったり、区切りがあったりするようなところではないのでアレですが( ̄▽ ̄;)
気になるところで終わらせておくスタイルということでひとつ(笑)
探り探りで今のところもいろいろ書いておりますのでどうぞ応援お願いします♪
では次は11話目で♪では♪




