1章、バレる
修学旅行先が書いてなかったみたいなんで京都にしました。
簒奪がいきなり現れて、自分たちの技を跳ね飛ばしてしてしまったため二人は驚いた。
「・・見たところあなたが〝大義賊〟ってことでいいのかしら?」
「ああ。不本意だがな。とりあえず俺が制裁の剣のリーダーだ。お前たちはダークホルダーか?」
「そうよ。・・・じゃああなたをここで殺さなきゃいけないみたいね。私たちは〝悪〟に命令さえているの。あなたをおびき出して殺せってね。本当は殺したくないんだけどね。あなた運が無いわね、あの人に目をつけられるなんて。」
そう言うと〝雷〟と 〝風〟はかまえをとった。
「〝悪〟だと?お前らあいつの組織の一員か!!お前らの組織はなんなんだ!」
「?、そうよ。知らなかったの?私たちは『文字の探求者〈ワードシーカー〉』って組織で活動しているわ。〝ワードシーカー〟の目的はちゃんと聞いたわけじゃ無いから本当のところはわから無いけど、【神の文字辞書〈アカシックレコード〉】の発見または製造って聞いたわよ」
「!!アカシックレコードだと!お前らそれがどんなものか知ってるのか!!」
「知ら無いわよ。なんでも噂だとワードホルダーを超越できるみたいなことを聞いたけど。実際そんな「おい、しゃべりすぎだ」んー、そうね。ゴメンなさい」
〝風〟がいい感じで情報を教えてくれていたが、〝雷〟に止められてしまった。
「くそ、まあいい。お前らは女のほうを頼めるか?多分身のこなし的に電気使いはまだお前たちの手に負える相手じゃ無いみたいだからな。いくぞ!」
簒奪はすごいスピードで男の前まで走ると〝風〟と響歌たちから離れる方向に殴りとばした。
「くっ、なかなかやるな!こっちも負けてられ無いな」
〝風〟サイド
「はやいわねー、あなたたちのリーダー。また元の1対4に戻っちゃったわね」
「あなたを拘束します。できれば抵抗して欲しく無いんですけど」
「そう言うわけにもいか無いのよね、残念なことに」
「そうですか、では!」
やってみた感じでは〝風〟一人ならそこまで脅威ではなかった。攻撃力がそんなに高くないのだ。しかしどこか余裕な雰囲気が4人を緊張させた。
簒奪サイド
「一対一に持ち込めば勝てるとでも思ったのか?残念だったな。おれは一人のほうが周りを気にしなくていい分強いぞ!《電力20%、》」
そう言うと先ほどの簒奪より若干はやい速度で殴りかえしてきた。おそらく筋肉などに電気を流して思考力や筋力などを底上げしているのだろう。
「!なるほどね、じゃあこっちもやらせてもらうぞ!《拳刃式拳の型、一連》」
打ち出す拳の数が、文字を使っている〝雷〟と生身の簒奪とでは当然簒奪のほうが少ない。だから必然的に簒奪がダメージを少しづつ蓄積していくのは当然のはずなのに、〝雷〟もダメージを負っているような顔をしている。
「くるしいだろう?おれの攻撃は少しでも掠るとダメージが浸透していくんだよ。それにおれの体も訓練によってダメージがくらいにくいようになってるからな。・・・あとその技、あんま長時間使え無いんだろう?」
簒奪の種を知った〝雷〟は納得の顔をした。
「なるほどね。それで攻めにくかったのか。それにおれの弱点もばれているみたいだしな。それならこれでどうだ?《電力50%》!」
簒奪も反応が遅れてしまうくらい早く動いた〝雷〟は簒奪を殴るために全力で拳を突き出した。
「ぐあぁ!」
痛みを感じて叫んだのは〝雷〟だった。
「な、なぜだ!今の速度に反応できていなかったはずなのに!」
「《拳刃式火炎の型、壁層》お前がホルダーのように、俺も文字を持っているだけだ。それと俺独自の技に組み込んだんだ」
そう言いつつ簒奪は左手のグローブをまくると炎の文字が出てきた。
「なるほどね、お前も現象系ホルダーだったか。さっきまでそれを使わずに俺と打ち合えていたなんてな。全く、今回はハズレだったぜ」
「運がなかったってことで諦めるんだな。それとワードシーカーのことを教えろ」
「ちっ、まあしょうがねえな。俺らの目的はさっき風香が言っただろう。ちなみに俺は雷二だ。なんか今日からだと13日後か、京都あたりに情報収集に行くみたいだな」
日付と場所を聞いた簒奪は目を見開いて雷二に詰めよる。
「京都だと?ふざけんな!絶対いかせ「ゴオォォ!!」くぅ!」
緊急回避で簒奪は後ろに大きく飛んだ。その間に風香は雷二を掴んで風で大きく跳躍した。
「今回は引くけど次は負け無い。じゃあね。それと追いかけてきてもいいけど、お仲間の心配もしたほうがいいわよ?」
「なに?」
風香がさっきまで戦っていたほうを見るとみんな四方に離れてうずくまっていた。
「おい、大丈夫か?」
4人に駆け寄ると状態を確認した。
「すいませんボス、途中まで押していたんだけど、円状に攻撃できるとは思わなくてもろに入ってしまって」
「おお前たちが無事ならまた機会はあるさ。それに彼奴らとはすぐに会うことになるだろうしな。あとは彼女に説明しなきゃいけ無いんだ」
こちらを見て笑っているクラスメイトにこれから話すことを考えて憂鬱気味になっていた。
雷二サイド
「思っていたより強かったな。」
「そうね。2週間後の作戦開始まで待っておけばよかったわね。でもそのおかげで彼の文字がわかったわけじゃない?だったら結果は失敗ではないとおもうわ。このあと〝悪〟からどんな制裁が降るかわから無いけど」
「その心配は無用だ。俺が行けと指示したわけだしな。奴の文字を暴いたんなら上々だろう」
二人がビルの上で休んでいると〝悪〟がはなしかけてきた。
「どちらかというと俺が上に詰められるだろうな」
「・・・あなたは彼とどんな因縁があるんですか?」
雷二が〝悪〟に聞いた。
「さあな。彼奴の素顔がわから無いからどうも言えんが、あちらはすごい敵対意志があるみたいだな。・・・いずれ殺す」
(こりゃあ京都にすごい反応を示していたなんていえないな)