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文字保持者〈ワードホルダー〉  作者: ピーナッツバタークリーム
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1章、発見

思いつきで書いてみました!



2000年1月

今から17年前、2000年に神が東京に降臨した。と言っても物を壊したりはしなかった。それでも恐怖の大王だと思った人々は大パニックに陥っていた。しかし、その神は人々に向けてこう言った。


「お前達の1部に力を授ける。どう使うかは得たもの達次第だ。」


神はそう言うと姿を消した。それを聞いた人々はしばらくその話題で混乱がたえなかったが、ほとんどの人には関係のなかったことなのでどうでもいいと思っていた。






2017年、2月

最初の1年ぐらいはそのことでニュースになっていたけど今はそれとは少し違う内容のニュースが多く流れるようになった。


神が1部の人に与えたのは文字力。それも漢字だ。[なぜ漢字かというのは作者が日本人だからで納得して欲しい。]


上半身の何処かに漢字が浮き上がり、その文字の意味を体で体現することが出来るのだ。


人々はその文字を持つ人のことを文字保持者、〈ワードホルダー〉と呼んだ。


ワードホルダーはそれぞれの力を使って善行、悪行などをし出した。それが今話題のニュースだ。






そしてここに1人の男がいる。その男の名は神羅 簒奪[しんらさんだつ]。両親が簒奪が産まれた時に色々あり他界したため身内がいなくなり、たまたま親と仲が良かった大会社の社長に引き取られた。


今、簒奪は高校2年生になった。来年度から3年である。今までの成績は体育以外オール4だ。体育は基本何かしらの理由でサボっているので2である。しかしテストは全て満点である。その為、1じゃ無いのだ。逆に5じゃ無いのは、放課後の活動のせいで授業中はほとんど寝ているせいで授業点が最低なのだ。それでも4なんだから凄いと周りの奴らは思っているが、本当の力はそこじゃない。簒奪は新しい発見を沢山したのだ。しかしまだ未成年だから色々と不都合があるからだ。


発見したものの1部を取り上げるなら、元素。浮遊力学。などがあげられる。言語も7ヶ国語はマスターしているし、数式の公式もマスターしている。その他に科学系、歴史を完璧にマスターしている。


ここで話は変わるが、文字保持者〈これからはワードホルダーと表記する〉のグループが3つある。


一つは善行するものを集めた文字警察。主に文字を使った犯罪などを取り締まっている。


二つ目は悪行をするものの総称で、悪文字〈ダークホルダー〉と言う。


三つ目はどちらにも所属していない人達だ。とは言っても2つ目と3つ目は結束された団体ではないが。


なぜこんなことを言うかというと、簒奪は今のところ3つ目に分類されるからだ。皆さんは当たり前だと思うかもしれないが簒奪はワードホルダーだ。


それを踏まえた上でもういちど簒奪の話に戻るが、今度は見た目について話そうと思う。


簒奪の見た目はだいたい175センチぐらいで65キロ、一片の無駄もない筋肉で容姿はこの世のものとは思えないほどイケメンなのだが、常に左目に眼帯をつけていて顔が周囲には見えないのだ。


とりあえず説明は終わった。ここからが物語の始まりである![遅⁉︎]






「ここはこうなってこうすると解けます」


今は6限、数学の時間だ。周りの皆も眠気と戦いながら板書を写している。と鐘がなったので今日の授業はここまでのようだ。日直が号令をかけて礼をすると、先生は職員室に帰っていき生徒達は話しを始めたり帰りの準備を始めたりする。


ここでやっと簒奪は目を覚ます。実に6時間ぶりの目覚めだ。起きた簒奪に気づいた周りのクラスメイトは簒奪に声をかける。


「お前、今日も寝てばっかだったな!」


「なんでそんな眠いん?」


「流石に先生達も諦めてたぜ?」


上から青森、青山、青海の3人だ。比較的喋る面子だ。別に簒奪は怠いから寝ているのではなくで、疲れてるから寝ているだけなのだ。しかも1度耳にしたことは寝ていても頭に入ってくると言うおまけ付きだ。だから3人にとてもわかりやすく教えていたら周りの奴らもたまに教えて欲しいと言ってくるのだ。


「簒奪、昨日も夜遅くまでなんかしてたのか?」


「ん?ああ、ちょっとな」


「まあ良いけど、ほどほどにな」


「おう。ありがとう」


そんな話をしていると担任が教室から入ってきた。そのままホームルームが終わり皆帰宅を始めた。簒奪も無事に帰宅をするはずだったのだか、


「お兄ちゃん!今日こそは一緒に帰ろ!」


と言う声が聞こえたのでその方に向いてみると、腰に手を当ててこちらを見ている黒髪ショートの美少女がいた。お兄ちゃんと呼んでいることからわかるように、簒奪とは兄妹だ。血は繋がっていないが。


「あー、愛歌か。また今度な」


「!また!今までと一緒の断り方!」


怒らせたらしい。


「今日という今日は一緒に帰るんだから!」


「俺にはよる場所があるわけ。できれば誰にも知られたくないな。だから今度だ」


妹は成績オール5だ。人当たりも良く、友達も多い。しかし簒奪にブラコン気味と周りには思われているらしく、そのせいで愛歌ファンから批難の目が向けられるのだ。


「ううっ、また一緒に帰ってもらえないの?」


露骨に泣き真似を始めた。だから露骨に笑って返してやった。


「ああ!」


親指を立てるおまけ付きだ。それを見た愛歌は怖いことを言い出した。


「もう良いもん!お兄ちゃんに張り付いて行くから!」


ここからチェイスが始まったのだが皆の前で体が動くことを知られたくなかったので100m18秒ぐらいで走る。しかし愛歌は天性のバネ持ちなのか11秒代で走る。普通ならすぐ捕まるが簒奪は人を器用によけてトイレに入ろうとする


しかし、いつもならトイレに入って逃げ切れるはずが今日は違った。後輩3人がトイレを塞いでいたのである。


「な⁉︎」


「すいません先輩!愛歌ちゃんの頼みなの!」


「ごめんなさい!お兄さん!」


「ごめんなさい!」


何処か楽しそうな3人はトイレに入れてくれなかったのでしょうがなく走り始めようとしたが、


「捕まえた♪」


捕まってしまった。


「逃げた罪として、腕組みを要求します!」


結局学校から家まで腕組みをしたまま帰るはめになってしまった。途中会う学校の生徒達には妬みと微笑み、他校の生徒には妬みの視線を貰った。


家に着いた2人はリビングにいき他の家族が揃うのを待つ。この家では夕食は基本全員で食べることになっている。ちなみに簒奪を抜いて4人姉妹だ。


後から帰って来たのは次女で姉の響歌、三女で簒奪と同い年の恋歌だ。

2人は簒奪達と同じ学校に通っている。


長女天音は、今は成人して文字警察にいる。文字は【強】。類い稀なる身体能力で入隊した。しかし夜の婦警は危ないという理由で返して貰っている。


「あ、お帰り」


「姉さん達お帰り」


「ただいま」


「ふふ、ただいま」


2人はニタニタと笑っている。なんだろう?この家の姉妹達は全員美女だ。なんだろう?人種が違うのかな?


「あんた達、学校でまたやったわね」


「あいつ!愛歌ちゃんと!とかなんとか」


「あああああ!だから嫌だったのに!」


「ん?」


どうやらわかっていないらしい。

悲しいな。これじゃ改善されないよ。と言っていたら両親が帰って来た。


「ただいまー!みんな待った?」


「おう。ただいま」


「ただいま〜」


元気な母は響恋、ゴツそうな父は愛天。母には文字が有る。【美】だ。

当然天音と一緒に文字警察にいる。


皆でいただきますをして食べた。ちなみに作ったのは簒奪である。






食べ切った後は洗い物を任せて放課後行けなかったところに行くことにした。


「ちょっと行ってくるわ」


返事を待たずにドアを出る。愛歌がなんか叫んでいるが無視だ。俺は30分ぐらい歩いて目的地に着いた。


そこには使われなくなった倉庫が有る。そこに入ってさらに地下室の行き止まりまで行く。そこで簒奪は鍵を使うと扉が現れた。


中に入るとモニターが沢山あり会議室的な椅子が沢山と大きい机が一つあった。


「よ。お帰り、ボス。皆集まってるよ」


出迎えてに来たのは同じ年の青年、藤田という奴だ。名前は本当か知らないが藤田は【調】の文字を持っている。


「よし、早速今日の報告を聞こうか」


簒奪は小さい組織のボスだった。名前は〈制裁の剣〉という。メンバーは簒奪を入れて5人だ。今は全員揃っている。残りの3人は【盗、隠、見】

という文字を持っている。名前は呼ば無い。それがこの組織のルールだった。だからいつも能力名で呼んでいる。


最初は〝見〟のようだ。


「街全体をタワーから見回して見たけど、特に文字持ちの犯行と思われる行動は無かったね。」


〝見〟はそう言うと座った。


「そうか。他の2人は何かあったか?」


2人とも特に無かったと答える。


「これだけ探しても見つからないなんて。どこにいるんだあいつは。」


簒奪はある人物を探しているのだ。それは左手の甲に【悪】の文字を持った奴だ。


そんな時〝調〟からその男みたいな奴を見かけたかもしれないということを調べたと報告された。


「本当か⁉︎」


「ああ、俺が見たわけでは無いけど今日調べようと思って言いたエリアで調べていたら金髪、右頬に裂傷、190ぐらいで左手を包帯で隠している奴がいたって。」


奴だ。殆ど決まりだ。


「どこだ、どこにいる⁉︎」


「落ち着けって。皆にはもう言ってあるから、とりあえずそこに行くから。」






「」、作品の登場人物のセリフ


()、登場人物の心の声


[]、作者の声


〝〟、文字使いを説明した後の呼ぶとき


〈〉、読みがな


【】、文字使いの最初の説明



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