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夏夜の夢  作者: 十月十日
1/7

片付けをしていた引き出しから出てきたのは、一枚の懐かしい写真だった。

「あ」

思わず手を止めて、葵は古びたそれに見入った。

白百合の柄の浴衣を着て笑っている幼い少女と、矢絣の甚平を着て狐の面をつけた少年が写っている。

その面は、今の今まで忘れていたものだった。

なぜだろう。この季節になるといつも、思い出すひとがいる。

赤い鳥居が脳裏に浮かんだ。

「キツネ……」

――また、来年の夏に

落ち着いた綺麗な声が、耳の奥で弾けて消えた。

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