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最終話 アマルダンド決戦

 

 ついに故郷が見える。惑星アマルダンド。


 だが同時に――マルクレス艦隊がゴー・ビヨンド号の背後からワープ航法により現れた。


 旗艦から通信、巨大な犬型獣人のマルクレス・ホーガンスのものであった。


「宝石を渡せ」


 ケットが叫ぶ。


「あなたはもう将軍では、僕の憧れた軍人ではない!」


「ならば、撃沈してでも宝石を、回収する!」


 そうして最後の戦闘の火ぶたが切って落とされる。


 1隻VS多数の艦隊戦、機動力を改造で少し失うも防御シールドなどの装備により戦艦の砲撃に耐えつつ反撃し、数隻を戦闘不能に追い込むも多勢に無勢、次第にゴー・ビヨンド号は限界を迎えていた。


 ビヨンドは叫ぶ。


「キャシー! 切り札の準備は」


「チャージ完了!」


「僕がやります! 覚悟しろ、マルクレス!」


 ビヨンドが船体の正面を敵旗艦に向けると、ケットは引き金を引いた。


 超光子破星砲、その鮮やかで恐ろしい光が宇宙を貫く。マルクレスののる戦艦は船体の下部に砲撃が直撃し大破、ゆっくりとアマルダンドへ落下していく。だが直後残存艦の攻撃を受け、防御シールドの残量がなかったゴー・ビヨンド号はエンジン部分を損傷しマルクレスの戦艦と同じくアマルダンドへ落ちていくのであった。


 惑星地表。両戦艦はともに砂漠地帯に不時着していた。


 マルクレスは生きていた。大破した戦艦を後に外に出ていた彼の目は狂気に染まっている。


「宝石は……俺のものだ!」


 ケットたちも船を降りて、マルクレスと対峙しながらそう言った。


「ビヨンド」


「分かってる、ここまで来たんだ、行くぜマイフレンド!」


「感謝する、ビヨンド。ファースーツユニゾン!!!」


 ビヨンドとケットはここでファースーツユニゾンによる共闘を選び、合体して巨大黒猫戦士に変身してからマルクレスと殴り合う。


 マルクレスは驚くも、果敢にビヨンド&ケットと渡り合う。地面は大きくひび割れ、近くにあった山が崩れるほどの激闘が半日も続いた。


 そして最後に――2人の拳が同時に放たれた。


「これで、終わりだ!」


「うおおおお!! 馬鹿、な、私が、負けるというのか」


 マルクレスは強烈な一撃を顔に浴び、そのまま壊れかけた山まで吹き飛ばされ、起き上がることなく倒れた。


 その光景を見たマルクレスの部下たちは降参し、報告を聞いたアマルダンドの護衛軍が駆け付けビヨンドたちから話を聞いた。


 その報告に護衛軍は感動し、ビヨンドたちに感謝したのであった。


 無事に宝石も奪還し、ビヨンドたちは護衛軍の車に乗って国王のいる宮殿まで訪れ、国王から感謝の言葉と今回の功績を称えひそかに新造されていた最新鋭戦艦と、アマルダンドで特別に貿易、商売する資格をビヨンドに与え歓迎と感謝の宴に参加したのであった。


 宴は翌日の朝まで続き、皆が疲れて寝ている静粛の中、ケットは改めてビヨンドとキャシーに対して短い間だったが楽しかったと言い、感謝の言葉を送った。


「ありがとう、2人とも。おかげで、大事な物を守れました」


 ビヨンドは笑った。


「仲間だからな」


「そうね、ケットのおかげで助かったところもあったし、頼もしいわ。これからも、私たちと一緒に事業をしない?」


「いい、のか?」


「もちのろんだぜ、ケット。この先波乱万丈なことになるかもしれねえが、今回の件でそれも悪くねえと改めて感じたぜ」


「ありがとう、それしか、言う言葉が見つからない。よろしく頼む、ビヨンド、キャシー」



 こうして。宇宙戦艦ゴー・ビヨンド号は新たな伝説を作った。事業初の仕事はあまりにも想像を超えた内容となったが、ビヨンドはこれだから人生は楽しいと高らかに笑い、3人は空を見上げ今後の事業展望を含め話をしてからどんな荷物も、依頼もこなす運び屋で便利屋な存在として会社を正式に立ち上げていこうとしたのであった。

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