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第3話 呪われた星の宝とトンデモ兵器


 ゴー・ビヨンド号の船内にて、ケットは2人に星の宝石に関して語る。


 宝石には呪いがある。それは力を与える代わりに、心を狂わせる。

 

「マルクレス将軍は英雄でした」


 ケットは悲しそうに言う。何故ならマルクレス将軍は彼にとって目指すべき存在であったからであった。


「でも宝石を手にしてから変わった」


 マルクレス将軍は星の宝石を見てからおかしくなった、ケットはまだ彼の部下として働いていた時に国王が見せた星の宝石を、彼は食い入るように見つめ、それ以降様子がおかしくなったと言ったことに、ビヨンドとキャシーは自分たちは大丈夫か不安になるも、ケットはキグルミンス星人以外に効果はないと言いホッと胸をなでおろした。


 その時船内にけたたましい音量の警報が鳴った。それはキャシーが開発した分析AI「コズメック」からのものであった。


「戦艦六隻接近!」


 急いで配置についた3人は、ゴー・ビヨンド号よりも巨大な宇宙戦艦6隻の砲撃を受ける。ビヨンドは巧みに操舵し攻撃を鮮やかにかわすが長くはもたない。


 それでもケットは搭載されているミサイルランチャーを全門発射し、なんと6隻まとめて致命的ダメージを与え航行不能に追い込んで見せた。


 だが交戦の代償は重かった。ゴー・ビヨンド号は撃退するが、船体をいくつか大きく損傷していた。


 船体の破損状況を確認しつつビヨンドは2人にこう言う。


「近くの惑星に叔父がいる」


 惑星ファマザー。今いる位置からさほど離れていない小規模の惑星。そこにある整備工場を営む男。バッカス・ホープネスという人物がいると話した。


 ビヨンドはすぐに連絡を取り、損傷した船体をケアしつつ慎重に航行させ、無事に惑星内に着陸しバッカスの経営している工場まで移動したのであった。


彼は船を見るなり笑った。


「おお、いい船だ。しかし親の遺産を売ってまでとは、大それたことをするのう」


「それが俺の夢だから、です。しかしよくもやってくれたな、次は十一で利子付けて返してやるぜ」


 損傷した船とビヨンドを見ながら、バッカスはニヤリとしてある話をする。


「この戦艦ならあれを装備できるはずだ。試作段階で計画中止になった、とっておきの兵器を付けてやる」


「え、そんなものが?」


「そうじゃよキャシー。じゃが、装備に必要な工具を実は紛失してしまってのう。酒場で飲んでいて酔いつぶれたのがまずかった」


 バッカスは最近裏のルートで仕入れたとんでもない兵器を、特別にくれてやると言い修理もかねて装備してやると言ったが、そのための工具が紛失していた。事情を聴いた3人は急いで近くの街まで移動し、工具についての情報収集を行いそれを盗んだ盗賊グループのアジトを探し出した。


 最初数が多く劣勢だったが、ファースーツユニゾンの力を使えば盗賊20人など15秒もあれば無力化できる。改めてファースーツユニゾンの恐ろしさを理解したキャシーであったが、意気投合して楽しくやっている2人の姿を見ていい友達ができたなと思い落ちていた工具箱を回収すると急いで工場に戻るのであった。


数日後。


バッカスは誇らしげに言った。


「完成だ」


船体中央に増設された巨大砲。それは超光子破星砲という、宇宙戦艦に搭載していい物か分からないレベルの禁断兵器であった。


「撃てば戦艦でも星でも吹き飛ぶ。と軍の奴らは言っていたが、コスト面で諦めたみたいだな」


キャシーが引いた。


「さすがにドン引きな話なのですけど、しかしこれ、エネルギーは」


「それもワシが開発した高性能縮退炉エンジンを搭載して賄える。じゃが1発撃つと次に撃てるのは10分後じゃ。ここぞで使えよ。それと持て余していた武装ユニットも搭載している」


「おじさん、俺そんなに今金を持ってはいないっすよ、修理などは本当に感謝感激っすけど」


「出来高払いでいいさ、事業がうまくいけば、その時に利子付けて払ってくれればいいぞ。ガハハハ!」


「す、すごい人ですね、バッカスさんは」


「そうだなケット。まあ、おかげであんな奴らと渡り合える気しかしないぜ」


 そうして3人はバッカスにお礼を言い、急いで準備をして惑星ファマザーを出て、数日かけてようやく目的地近くまで移動できたのであった。


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