6/10
怪しい3人
『ね〜、アンタ昨日、岡野龍に呼ばれてたわよね。もしかして、龍様と待ち合わせ何てことないわよね。』
「りっ龍…様?」
『そうよ、学園の王子、龍様。』
学園の王子って…
『ねー。そのお弁当…龍様に?』
「ちが……」
どうしよう…。
バシッ
頬をヒッパタかれた…
『アンタの癖に調子にのらないでよ!!』
「いたっ…」
3人はわたしの事を蹴ったり、殴ったり、してくる。
「ケホッ…イタッ…ケホッ、ケホッ」
『いいきみ。アハハッ!』
そして、3人はさって行ってしまった。お弁当をもって…… 。
体中が痛くて動かない…。
ガチャ
「小春〜遅くなってごめ…って…小春?…」
倒れているわたしを見て驚いてるんだろうな…
「小春!…大丈夫か?…どこが痛い?」
龍くんはわたしを自分の方に寄せた。
「だっ…ケホッ大丈、夫…」
「嘘つけ…おまっ…」
そんな顔しないでよ…わたしまで泣けてくる…
「小春、泣いてるのか?…」
「グスッ…」
言葉が…でない…
「うっ…」
急に龍くんがわたしを持ち上げた…
「すぐ保険室行って怪我…治療ないと…!」