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お仕置き?
「こ〜はる!」
今、わたしの前に龍くんが…
「わっわたし…小春じゃ…ない…です…」
嘘、言ってみた。
「フッ。」
何、今の笑いかた…。
「キャッ…」
いきなり龍くんがわたしの腕を掴んできた。
「来い。」
「は?…」
『キャー〜なにー?』
『ちょっと、なんでアイツが龍様の隣にいるのよ』
この声を通り抜けて、教室を出た。
廊下を無言で引っ張られ、空き教室に入った。
ガチャ。
「なっなに?」
「小春?何で俺の事無視したの?…」
「…だっだって…、…皆いた…から…。ごめん…」
「ダメ。お仕置き。」
「えっ…」
「明日から、毎日…弁当もって屋上来て!!。」
「ぇ?それがお仕置き?」
「うん!」
それだけ?
ふー、よかった。
お仕置きってもっと怖いイメージだから…
「じゃあ、俺の分も作って来てね!。」
「えっ…はい…。」
「フッ。じゃあな!」
とわたしの手にそっとキスを…して!?龍くんは帰って行った…。
「っ…」
なっななにされた?
今…わたし …
なぜか手と顔が暑いのが自分でもわかった…