パダ
パダ物語
第一章
エリオスの決意
遠い昔、この世界には「パダ」と呼ばれる神秘的な力が存在した。パダは大地、天候、動植物、すべての自然に影響を与え、世界はその力の恩恵を受けていた。しかし、ある日突然、その力は消え去り、世界は無秩序な混乱に包まれた。人々は恐れ、絶望し、そしてそれを取り戻す方法を探し続けた。
エリオスは、そんな世界で生きる若者の一人だった。幼い頃、父親がそのパダの力を操る一族の長だったことを知っていた。だが、パダが消失したことで父親は姿を消し、エリオスは残された母と共に孤独な日々を過ごすこととなった。しかし、エリオスはあきらめなかった。父親の失踪とパダの消失には何か繋がりがあるはずだと信じ、パダを取り戻すための冒険に出る決意を固めた。
「父さん、どこに行ったんだ? 何が起こったんだ?」
エリオスは父親の遺品が置かれた部屋で、手に取った古びた地図を見つめながら呟いた。地図には、世界中のパダに関連する場所が記されている。その一つに、父親が最後に目指していたと思われる場所が記されていた。
「ここだ…俺も行く」
彼の決意は固かった。これから始まる冒険が、どれほど過酷なものであろうとも、彼は踏み出さなければならない。そして、その冒険の途中で新たな仲間たちと出会うことになる。