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7話 試験にむけて

 帝国中央学園。

 帝国中央にある大きな学園。初代皇帝が作り上げだた学園であり、他の国から留学生がくる程レベルが高い。それ故に試験のハードルが高く受験した過半数が落ちる。


「よーしリン、早速始めるぞ」


 ユウリはマリーとボクを連れて帝国近くの森にやってきた。


「帝国中央学園の入試試験では筆記と実技で合格者を決める。日頃の生活を見るに筆記の方は大丈夫だろうから試験までひたすらに実技つまり魔法の特訓をする」


「ユウリ大佐、私忙しいんで付き合ってる時間がないのですが…」


「そこは大丈夫。お前の同僚に事前に連絡してあるし、俺も仕事手伝うから」


「それならまぁいいですよ。魔法の特訓っていってもどの魔法をやるんですか?」


「炎魔法以外だな。この前2人で練習してた時に火球(ファイヤボール)を出そうとして体調を悪くしていたからあまりやらせたくない」


「なら水魔法や風魔法はどうですか?どちらも扱いやすいですし」


「水魔法か。リン水球(アクアボール)は出せるか?」


「やってみる」

 

 リンは右手を前にだす。


水球(アクアボール)


 小さな水球が打ち出される。


「なかなか上手いわね。次は風魔法もやってみて」


風刃(ウインドカッター)


 地面に切れ目ができる。


「リンちゃん魔法使うの上手ね。私がはじめて魔法を使った時は全然できなかったのに」


「俺も全然だったな。学園の入学試験に何回も落ちた」


 ユウリ大佐やマリーは初めて魔法を使ったときの感想を懐かしそうに語った。


 近くの草がガサガサと揺れた。


「…いるな」


「リンちゃん注意して」


 注意して揺れる草むらをみる。

 顔を出したのは目が赤い狼の姿をした魔物だった。


「ワーウルフですね」


「相手は1匹だな。リン実践だ。こいつを魔法で倒せ」


「はい!」


 ワーウルフのほうに構え魔法を放つ。


水弾(アクアバレット)


 ワーウルフに命中し少し痙攣したあと息絶えた。


「一発で仕留めたのか。ここまでできるなら特訓なんてしなくていいんじゃないか?」


「確かにそうかもしれません。けどたくさんの魔法を使えればその分試験に受かる確率も上がりますのでこのまま色んな魔法の練習をしていきましょう。リンちゃんもそれでいい?」


「いいよ」


 元気よく返事をする。


「リンもやる気満々だな。それじゃあ残り十数日間頑張るぞ!」


「「おおー!」」


 それから沢山の魔法の練習をし、時には魔物を相手に実践をしてあっという間に試験前日になってしまった。


「これだけの魔法ができるならきっと大丈夫ね」


「炎魔法は最後までできなかったけどな」


「ごめんなさい」


「気にするな。誰にでも得意不得意はあるものだから。明日の試験頑張れよ」


「実際に見に行くことは出来ないけど応援してるからね」


「2人ともありがとう」


 こうして十数日間の特訓をおえたボクは明日の試験に向けて早めに寝るのであった。

 本当は学園に通いたくないけど悔いが残らないように頑張ろう。

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