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5話 初めてのお出かけ

 ユウリ大佐との同居が始まって早くも数日が経った。同居生活に対してこれといった不満はないが唯一困ることがあるとしたら体のことである。前世が男だったので不便でならない。


「やっぱり慣れないなー」

 


 不満を口にしながら寝そべって本をしているとユウリが入ってきた。


「リン起きてるか?」


「起きてるけどなに?」


「買い物しに外に行かないか?」


 外…つまり軍事施設から出て町に出るということ。マリーとここに来る際少しだけしか見れてなかったのでワクワクしている。


「いいけど何のためにでるの?」


「お前用の服を買いにいこうと思ってな。お前そのボロボロの服しかもってないだろ」


 その言葉を聞いてアッと声がでる。


「ついでに欲しいものがあったらどんどん言ってくれ。ベッドでも布団でも枕でもなんでもいいぞ」


「睡眠関係のものしかないですね」


「細かい事は気にするな。さぁ行くぞ!」

 ユウリはボクを連れて町にでた。


 町には飲食店、本屋など沢山の店が並んでいた。


「えーと服屋はー」


 ユウリは服屋を探しているようだった。


「あったあった。リンこの店だ」


 2人で店の中に入ると楽しげな音楽と女性の店員が迎えてくれた。


「いらっしゃいませ。おや居眠り大佐じゃないですか。子供と一緒なんて珍しいですね」


「今日はリンに着せる服を買いに来たんだ。こいつにピッタリなのを何着か見繕ってくれ」


「あれあなた結婚してましたっけ?」


 ユウリは店員に事情を説明した。


「そんでとりあえず服を買ってやろうと思ってここに来た」


「わかりました。早速お嬢さんに似合いそうな服を何着か見繕いましたので試着をお願いします」


 ボクは試着室に入り渡された服をきて大佐と店員にみせた。


「おおすげぇ可愛いじゃねぇか」


「お嬢さんとても似合っていますよ」


「ありがとう」


 照れながらもお礼をした。


「それじゃあこれ全部くれ」


「かしこまりました」


 大佐は沢山の札束をだし服を買い、2人で店をでた。


「服買ってくれてありがとう」


「別にいいさ。ついでに何か欲しいものとかあったら買ってやるぞ」


 ボクは服屋の反対側にある飲食店を指さした。


「腹でも減ってるのか。まぁ部屋にいる時は寝るか読書ぐらいしかしてないし飯をあまり多くないから仕方ないか。よし折角だし2人で美味しいものを食べよう」


「うん」


 笑顔で返事をし2人で美味しいものを沢山食べた。いつかまた誰かと食べたいと思いながら施設に戻った。

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