第45話 魔人③(2/3修正)
グリシャが二刀流になるのはある魔人の戦いの時以来であり5年振りである。
それ以降魔人や変異種といった危険な魔物と戦う事はあった単純に弱かったり予めチームを組んでいたりしていたのもあり使う機会はなかった。
異様な速度で成長する変異種から成った魔人を前に久しぶりに両手を武器を握る。
「剣を2つ持って何ができるようになったんだ?」
「百聞は一見にしかず。見れば分かる」
左の剣には炎を、右の剣には水を纏わせる。
「さっきと同じじゃないか」
期待外れなのか風の渦を起こす。グリシャは2つの剣を振るう。衝撃波が渦をかき消す。魔人は炎と水を両腕で受け止める。
グリシャは剣を交差させる。炎と水はうねるの交わって螺旋になり魔人をふき飛ばす。
左手の剣を地面に突き刺す。地面は割れ火が吹き出す。
風で火を押し返されると左手の剣を投げる。魔人が腕を動かした瞬間、複製を解き、右手の剣の銃口から光線を放つ。光線は魔人の左脇腹を貫き穴を空ける。
魔人は空いた穴を再生させ助走をつけ飛び蹴りする。
剣を上に投げ魔人の足を受け止めると流れるように地面に叩きつける。落ちてきた剣をキャッチし胸の中心に貼り付け引き金を引く。
傷を付けらていない事が分かり引き金を引く。しかし傷は付かない。
引き金を引き続けるとヒビが入る。
魔人は焦りの表情を浮かべ強風で突き放す。両腕から風の渦を放つ。
水の渦で押し返し剣を複製して左手に持つ。複製した剣を手放し蹴る。剣は渦を放ちながら飛んでいき、2つの渦は消え剣は胸の中心に刺さる。
剣を抜こうとしたが抜けない。剣先から伸びている針が体の中で広がり剣を引っ張っても針が中で引っかかり抜けなくなっている。
魔人は激痛に耐えながら無理やり剣を引き抜き投げ捨て、グリシャにかかってこいとジェスチャーする。グリシャもそれに乗り攻撃を仕掛ける。
魔人は捨てた剣を拾いあげ彼女に投げる。投げられた剣を逆手持ちで掴むと回転し投げる。回転しなかまら乱射する剣が魔人の元へ返っていく。
大した攻撃ではないが鬱陶しくなり風刃で剣を切断。両腕を振るい2つの大きな風刃を放つ。
剣で軌道を逸らす。剣を複製し、魔法で土の塊を作りそれを切り刻む。欠片1つ1つを炎で包み飛ばす。
風の壁で防がれるが壁を破り魔法を使おうしていた魔人の片足を切断しよろめかす。
胸の傷を狙っているのに気づいたのか風を吹かせ退けようとするが地面に倒しもう1本複製し2本の剣を突き刺し固定し、元の剣の銃口を傷口に向け引き金を指を置く。
髪が揺れた、風がくると分かり離れる。竜巻が魔人の体を巻き込む。引っ張られそうになるが壁を作りその後ろに隠れやり過ごす。
竜巻が収まり顔を出すと魔人は立っていた。自分ごと巻き込むことで拘束を解いていた。
「あと少しだったのに惜しい。よく見えないけど胸の傷は消えてない。まだチャンスはある」
壁から出て空を飛び回る。当然魔人は目で追うが速すぎて追えない。
正面に周り傷に向けて剣を伸ばす。剣はギリギリの位置でとめられる。
「ここを狙うと思っていたよ」
腹に強烈なパンチを受け体が飛ばされ街から離れていく。魔人は飛んでいく私を追いかける。
「なんで離れるんだよ」
「見てなかったの?あんたの攻撃で吹っ飛ばされんだよ」
会話をしながら周囲を確認する。周りには荒んだ建物がある。
横からオオカミの魔物が飛びかかってくるが剣で首を切り落とす。
「危なかった。あっ」
魔人の後ろから別の魔物が遅いかかる。私の後ろから飛んできた氷の槍が魔物を貫く。
後ろから氷の剣を握った男がやってくる。
「おいお前大丈夫か。魔物が街に侵入してるんだ。気をつけろ……って何で魔人がいるんだよ!しかもイケメン、そしてお前誰」
「私は帝国軍総帥のグリシャ。なんやかんやあって今魔人と戦ってる。貴方は?」
「俺はロベルト。ここにいる奴らからボスと呼ばれてる」
「ボスって恥ずかしくないの」
思わず笑ってしまう。ロベルトは笑うなと言い返す。
「俺もボスって呼ばれるの嫌だよ。でも何か知らんけどボスって呼ぶんだよ。やめろって言ったけどやめてくんないんだよ」
「ボス!」
穴の空いた服を着ている男がやってくる。
「来るな!」
男は足を止める。
「お前は戻って魔物をやれ」
男は向きを変え走っていく。
「来るな!」
男は足を止める。
「お前は戻って魔物をやれ」
男は向きを変え走っていく。
「こんな所にも魔物が」
「何か知ってるのか?竜巻が起きたとおもったら魔物が入ってきたんだ」
「その竜巻は俺がやった」
魔人は答える。ロベルトは魔人の顔を見る。
「お前が?」
「グリシャと戦ってる時に狭そうにしてやりずらそうにしていたから邪魔な物を破壊して広くしたんだ」
男は剣を力強く握り魔人を睨みつける。
「何いい事しましたみたいな顔で話してんだ。竜巻のせいでここの何人かは死んだんだぞ」
「雑魚がどうなろうと知るか。弱いから死んだ。それだけだ」
魔人は氷の山に閉じ込められる。山の中に氷で覆われた場所がある。そこに魔人が閉じ込められている。
「例え魔人でもこんだけの魔力を込めたら身動きできないはずだ」
巨大な氷の槍を空に作りだす。槍は分厚い氷を突き破り魔人は何も抵抗できずに受ける。氷に血が付くのが外から見えた。
ロベルトは背を向けて歩く。グリシャは氷を見つめる。これで死んだと思えないから。そしてその予感は的中する。
槍が刺さっている氷の近くに穴が空き魔人が出てくる。突き刺されたはずだが傷はどこにもない。氷を握ると槍に変形、それをロベルトに投げる。
「危ない!」
私の声を聞いたロベルトは振り返りスレスレで避ける。
「ありがとう。声をかけてもらえなきゃ死んでた。閉じ込めるには魔力が足りなかったか」
「魔力が足りていても出てきた。見て穴が空いてるでしょ?あそこから出てきたの」
「お前も強いな」
魔人がロベルトに風刃を放つ。氷の斬撃を飛ばし防ぐ。
ロベルトはグリシャの目線を配る。彼女も意図を理解し頷く。
剣を振るうと軌道に沿って氷が現れグリシャが駆け上がる。空から切りかかるが受け止められる。蹴られると分かり後ろに飛ぶと上から氷の槍が降り注ぐ。
「槍落とすなよ」
渦で槍を弾くが意識が上に集中していて2人の接近に気づくのが遅れる。防御しなくてもいいと思ったがやめた。2人の進む先に竜巻を起こす。
竜巻が起きる数秒前分かっていたかのように上に飛んだ。だが空中では自由に動くことはできない。そう思い渦を放つ。
ロベルトはグリシャの片手を掴むと回り投げ飛ばす。思ってもない動きに驚く。
魔力弾を放ち剣を降らせないようにする。グリシャは剣を力強く振るう。渦、魔力弾を切り裂き下に落ちる。
「狙いは胸の傷だろ?分かってる」
「そうだね。そしてあなたが魔法を使って防ぐ事も知ってる」
「ならどうする?」
「こうする」
光の刃で左腕を切断、拳を握った右腕も切断する。
「これで風の渦と竜巻は使えない」
「だがこれは使える」
数十の魔力弾がグリシャに集中する。氷の壁を彼女を囲む。
「ナイス」
「どういたしまして」
風の音と共に風の渦がくる。腕がもう再生したのか思い見たが再生していなかった。
もう一度風の渦が起こる。再度見たが腕は再生していない。
「どうやって風を」
「あれを見ろ」
言われた方向を見ると切られた左腕が自我があるかのように動いている。
「えぇ動いてる。きっもちわる」
「流石に言い過ぎじゃねぇか?」
魔人が腕の元へ近ずくと元通りにくっつく。
「よし動く」
手が動くのを確認すると右腕を生やす。
「切ってもくっつくのは反則でしょ。再生能力でも大分ずるいのに。てか強くない?成りたてだよね。こういうのもっと後に出てくるべきじゃない?」
「そういう発言はやめとけ。魔人に成ってこの強さだと将来どれだけの脅威になるか分かんない。何がなんでもここでやらないと」
2人を見ずに別の場所を見ている。
「どこ見てるの。私達はこっちだよ」
「もう少し戦いたかったけど気になるのがあっちにいるから行ってくる」
「えっ、ちょっ、待って」
呼びとめるが無視され魔人は行ってしまう。
「あいつ身勝手すぎるんだけど。追いかけるの面倒だなー」
「それよりも面倒なのが来たぞ。団体客のおいでだ」
大量の魔物が2人を囲っている。
「うわっめんど」
「仲間の確認もしないといけないのに」
魔物は一斉に襲いかかる。
「よし、1番簡単で単純なのでいこう」
「何かあるのか」
「この群れを強行突破する」
「絶対もう少しいい考えあっただろ。考えるのが面倒だからって1番楽な方法選んだろ」
「何の事でしょう」
「知らないふりするな。もういい、その考えでいく。ここを突破してあの魔人を追うぞ」
「あれあなたの仲間は?」
「こんぐらいの魔物どうにかできる」
2人は次々と魔物の群れの中を進み街へ行く。
今回少しふざけました。
イケメンがイエメンになってたので修正しました。




