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ダンジョン&ガンマン  作者: コウ
6章 領主と陰謀
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1話 招待状

6章の始まりです。

 『大増殖』から数日。


 モンスターの出現も収まったとの事なので、ダンジョンの解禁がなされた。


 これに合わせて、3大ギルドも4層の転移陣の許可証を貰ったとミリアから聞いた。


 今後、それぞれのギルドで探索していくことだろう。


「今度、手を借りるかも」


 と、ミリアは言い残したが。


 巨獣襲来に『大増殖』と大規模な事が起こり続けて、各ギルドの人数が減っているらしい。何処も新人や単独で活動している冒険者の獲得に余念が無い。


 まあ、『魂の解放者』は小規模ギルドでやっていくつもりだ……たのだが、


「ギルマスー、新しい申請書っす」

「……また?」


 エレが、申請書の束を持って執務室に入ってきて、俺と作業をしていたレンがぼやいた。


 前回の『大増殖』で解散したしたギルドもあり、有名になった『魂の解放者』に入りたいという人材がまた増えた。


 今も、申請書が机に山のように積んである。


「いやー、人気者は大変っすね」

「ありがた迷惑だ」

「本当よね」


 エレの茶々の適当に返事をしつつ書類の山と格闘する。


「こんな事なら、ギルドマスターにならなければよかった」

「バンがギルドマスターにならないなら、誰がなるのよ?」

「何言ってるんすか。英雄がギルマスじゃないと箔がつかないっすよ」

「英雄はやめて」


 先日の『大増殖』で、『巨獣殺し』という2つ名まで定着したというのに。


「ぷぷー。流石に英雄って見た目じゃないっすもんね」

「ほっとけ……それでいいのか?」

「何がっすか?」

「後ろ見てみ」


 エレが後ろを振り向くと、ノアが無表情でエレを見ていた。


「メイド長!? 何時の間に!?」

「先ほどからいましたが?」

「あわわわわ……」


 エレは恐怖で体を震わせる。


「まったく、何時も学びませんね……今回は厳しく行きますか」

「待ってください!?」

「では、失礼します」


 ノアは一礼して、ノアの襟首を掴むと、扉を閉めた。


「アレだけは、アレだけはー!!」

「……懲りないわね」


 エレの残響が扉越しでも伝わって聞こえるが、何時もの事なので、俺達は再び事務作業に戻った。




 コンコン


「どうぞー」

「失礼します」


 入ってきたのは盆を持った、死んだ目をしたエレだった。


 よっぽど説教されたと見る。


「ギルドマスターにお手紙です」

「手紙?」


 盆の上に載せられているのは1通の手紙。


「では、失礼します」


 エレが一礼して退出した後、手紙の封してある蝋を見る。


 狼の絵が描かれた封蝋がしてあった。


「レン、この紋章分かる?」

「どれど……」


 レンが封蝋の紋章を見て固まる。


「こ、これ……ウルバン領主の家紋よ!」

「え!?」


 ウルバン領主!?


「あの、ダンジョンの所有権を勝手に主張してエルド領と争って、俺を勝手に英雄に持ち上げた?」

「まあ、フォルトの上層部もウルバン領主の親類縁者だし、言いたい事も分かるけど……」


 正直、ウルバン領主にいい感情は無い。


 巨獣襲来の時も、冒険者達に押し付けて我先に逃げ出したと聞いたし。


「……とりあえず、内容を見ましょう」


 俺達は手紙の封を開けて内容を見る。


「……パーティの招待?」


 そこに書かれていたのは、パーティの紹介状だった。


 何でも、領主の誕生パーティを大々的にやるらしく、それに()()()呼ばれた。


「これ、断れないかな?」


 絶対行きたくない。嫌な予感がする。


「いや、無理でしょ」


 俺の言葉にレンは一蹴する。


「……やっぱり?」

「当たり前じゃない」

「しかし、俺だけ招待とか、ムカつくな」


 まるで『魂の解放者』には興味が無いみたいじゃないか。


「バンを取り込みたいんでしょうね」

「絶対応じないけどな」

「ふふふ」


 俺の言葉に、レンが笑い出す。


「何?」

「別に……でも、ありがとう」


 なんで礼を言うんだ?


「……とりあえず、ミリアに聞いてみるか」


 『フォルト』の3大ギルドの一角だ。招待状が来ててもおかしくない。


 


「招待状なら来ている」

「そっちもか」


 『白薔薇』の拠点、俺達の拠点より大きく豪華な屋敷の応接室で俺とミリアは会談した。


「人数は?」

「私だけ」

「そっちもか」


 で、肝心なのはここからだ。


「……行かないと駄目?」

「駄目じゃないけど……目をつけられる。悪い意味で」


 うわー、やだなぁ


「出るしかないか……所で、領主に会った事は?」

「ある……有能だけど、守銭奴で利益の為ならなんでもするクズ」


 やっぱりか。巨獣討伐で薄々そうじゃないかと思ってた。


「パンもギルドを作ったとはいえまだ小さい。向こうも取り込もうと思ってる筈」

「嫌だなー」

「もう話は終わり?」

「後、領主の館に行くにはどうすればいい?」


 紹介状に場所は書いてあったが、『フォルト』は広い。


「それなら、『白薔薇』が車を持っているから一緒に行こうか?」

「いいのか?」


 こっちは願ってもないが。


「いい。『白薔薇』と『魂の解放者』の同盟の証明にもなるし」


(何より、バンと一緒でアピールになる)


 バンは知らないが、ミリアはバンをパーティのパートナーにするつもりだった。


「助かる」

「なら、迎えてに来るから」

「ありがとう」

「後、ちゃんと正装で来て。武器の所持は禁止だから」


 ……え?

次回「パーティ」

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