第五話ドルフィーノ伯爵家〜一方その頃家族は…〜
今回は三人称です。
ここはオーヴェン王国。
そして単独でのドラゴン討伐に成功しこの世界の最高戦力と言われている極帝にも届き得ると言われてるドルフィーノ公爵の家に子供が生まれようとしていた。
オンギャーオンギャー
「旦那様生まれました元気な男の子です」
「やった!あなた元気な男の子ですよ!しかもこの眼…もしかしたらあなたの戦績をも超える子に育つかもしれませんよ!」
「ミナミ、良く産んでくれた。してこの子になんと言う名前を授けよ。」
そういう男の姿には圧倒的なまでの覇気があった。そうこのモノこそドルフィーノ家の当主リゼム・ドルフィーノである。
「それに関してはもう思いついてますわ!というより何故か生むときに頭に思い浮かびましたわ。」
そういう女もまたリゼム程の戦績を残している。数年前魔王が誕生し人類に対して牙を向いたとき、彼女が立ち上がりその魔王を滅ぼしてしまった。その功績が認められ彼女は極帝になった。
水の極帝、彗星王として最強の一角を努めていた。そしてこの二人から生まれた他三人もまたこの二人の子供としての才能を持ってうまれ、それなりの地位を得ていた。
「俺もだ。もしかしたら神さまのお墨付きなのかもしれんな。」
「えぇそうなのかもしれませんね。ではこの子の名は…」
「「ミサト・ドルフィーノ」」
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「でも不思議ね。なんだかこの子を見ていると少し体がダルくなってくるわね。」
「俺もだ。もしかしたらこの子を産んで少し気が浮かれているのかもな。」
本当はミサトが空気内の魔素を吸いまくっているから魔力欠陥に陥っているだがそんなことは知らない二人は幸せそうにしていた。
「おやミサトが寝むったな」
「本当ですね。しかしミサトはどのように育てるおつもりですか?」
「自由に育てさせるつもりだ。この子は四男だからな。家督は継がせられないがその分自由に育ててやりたいな。まぁ上の子たちも優しくしてくれるだろ。」
「そうですね。でもこの子からは少し魔力を感じます。魔法の才能があるのかもしれません。」
その刹那規格外な量の魔力がミサトから溢れた
「なんだ?この規格外な魔力は。下手したらミナミにも届くんじゃないか?」
「えぇ流石に負けてはいませんがこの量…軽く見積もっても8000は超えてます。」
「まだ生まれたばかりだぞ?しかも今まではこの年で少し多いぐらいの魔力量だったはずだ。」
「えぇですがこれだけはわかります。この子は私をも超える才能があります。」
「あぁ将来が楽しみだな。」
両親ともに規格外で兄妹も規格外、だがそれを圧倒し軽く超越する規格外が生まれてきた。一人で世界をひっくり返す程の才能を持った少年は野望を胸にこうして生まれた。極帝の母と王国屈指の戦士の父、この二人を両親にもつ少年はどのように育つのだろうか。それを知るのは神しかいないのかもしれない。
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