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【猫美】大量の酒に自分でひく。

 ガラガラガラと、坂の上へと押すカートが跳ねる。

 その度にカゴいっぱいに入っている缶やら瓶やらが音を立てて揺れる。

 踊っているみたいだ。


 なんて考えていられたのも始めの内だけ。

 帰り道の4分の1くらいで力尽きた。


「お姉ちゃんの馬鹿ぁぁぁ!! 重いわ!!」


 ってゆーかホンットここって坂多すぎ!!

 お姉ちゃんがハマってるゲーム【阪本ドラゴンの森】のストーリー作家がここ出身なんだってね!

 だから坂本ドラゴンの出身地が坂地獄なんだろうね!


 な~んて心の中で叫んでいてもとーしよーもない。


柿人(カキヒト)ぉ...(ユキ)ぃ...一緒に押して...」


 私は連れてきた従兄弟と共にカートを押す。


 押しながらふと思い出す。


 そう、あれは今日の朝──


「よし猫美、多分いっぱい残ってると思うからスーパーからお酒かき集めて来てよん。」

「はぁ?」

「ん? あぁ昨日言った通り紙類とか防犯ブザーとかもお願いね♪」

「いやいやちょい待て。お姉ちゃんお酒...飲むの?」

「は? 飲むワケ無いじゃん。」

「え?」

「え?」

「...じゃあ何で?」

「消毒に使えるでしょ?」


 ふむ。

 さっき会った人も私と同じ反応だったわね。

 やっぱりズレていたのは私じゃなくてお姉ちゃんの方...


 そしてふと思う。


 カゴいっぱいのお酒を持ち帰る中学生と小学生...

 思いっきり不審者じゃない!!


 ホント、お姉ちゃんの馬鹿。

 帰ったらタコ殴りの刑ね。

 あぁタコって言ったら、たこ焼き、最近食べてなかったなぁ...

 もう、食べれないのかなぁ...


 美味しいごはん、食べたいなぁ...

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