【藤太】雛姉ちゃんはねこシス中毒。
「君ちゅー見たい...」
雛姉ちゃんが呟く。
「にゃんにゃんにゃんにゃん見たいよぉ~」
雛姉ちゃんはねこシス中毒者である。
ちなみに君ちゅーとは、いわゆる動画投稿サイト《君ちゅーぶっ!》の略なのだ。
日本人ならまず耳にしたことのある、世界的にも有名なサイトであり、君を英語にした愛称で呼ばれることも多々ある。
そのサイトに投稿されているねこシスの動画を狂ったように見続けていた雛姉ちゃんは、ネットが繋がらなくなって以降1日に5回くらい同じことを言っている。
正直病院が開いていたらソッコーで連れていきたいところだ。
うん、こんなに心配するなんて、ホント、僕は良い子だなぁ。
「藤太ぁ、これ持って下に降りてー」
「ほいさっ」
僕と妹の星乃は雛姉ちゃんに連れられて工場の二階から大量の布を降ろしている。
夜にくるまる用の布なのだ。
じーちゃん達が布を扱う仕事をしていてよかったなーホント
「...にゃんにゃん (´;ω; `)」
待って雛姉ちゃんの病気が進行している...!
頻度が上がってきた...!
あとなんだか顔文字が見える気がする...!?
「雛姉ちゃん、猫美姉ちゃんもまぐろも居るんだから落ち着きなよ」
星乃が雛姉ちゃんをたしなめる。さすがだ我が妹よ!
ちなみにまぐろとはじーちゃん家に住み着いていた黒猫である。
「違うの...ねこシスの...動画を見たいの...」
「諦めて」
星乃! なんて辛辣な言葉!
雛姉ちゃんは耐えられるのかっ!?
「ぐすん」
あっ、口でぐすんって言えるくらいだからまだ大丈夫だな。
「ううぅ...ライブ行きたかったなぁ...」
雛姉ちゃんを止められるのは猫美姉ちゃんしかいない。
ということで僕たちはただただ無言で布を運ぶのみ。
「ねぇ、慰めてくれてもよくない...?」
「「えー」」
「ひどい...!」
ただ、最近は僕たちもなんとなく扱い方を心得てきたのであった。
久しぶりに31日中に書き終わった...
ってゆーか1日で書いた...
ほめて...




