【麗奈】アイドルとは。
私は白星麗奈。
『めちゃめちゃ☆ねこねこシスターズ』の《しろくろ》に所属するアイドル兼モデルであり、実家もそれなりなので、子供のころから他所の家よりお金があった。
まぁ14歳の時に色々あって、今はその実家とも疎遠になっているのだけれど。
専属メイドが10人だなんて恵まれているって事も、いわゆる金持ち学校に通っているころには思いもしなかったし惨めだと思っていた。
気づいたのは、思い切って金持ち学校からモデルの専門コースのある高校へ進学してからだった。
そこで今のプロデューサーに声をかけてもらって、芸能界へと足を踏み入れた。
『ねこシス』の皆は面白い子がいっぱいで、私の昔のいざこざも、それで塞ぎこんでた私自身も、馬鹿馬鹿しいと笑えるようになっていた。
そして今も私の仲間あかりんこと明野華恋は、私の安否確認のために、ボロボロになってまで、私のところまで来てくれたのだ。
「あー、アイドル時代って言ってもなー、色々あるもんなー」
「思い出して語ると言っても、1日では語りきれないわねぇ...」
「あっでも合宿なしには語れないわね。」
「あぁ、あのアイドルになるのに必要かと訊かれれば100人中90人が必要ないと即答するであろう謎の地獄合宿のことね。」
「その90人ってトコがこわいんだよ...。残りの10人は必要だって思うわけでしょ? 『だからやるんだ』って言ってたプロデューサーとウキウキしてた秘書子ちゃん、その横で何故かイキイキしてたマネージャーにはキレかけたね。本気で。」
「私は初日に真っ黒コゲになりましたわ。」
「あー、そーだったね。まず最初の『チームワークを育てよう』で、無人島に連行されてキャンプと言う名のサバイバル。」
「熊かと思ったら隠しカメラとか何そのテレビに流すわけでもないのにナチュラルに嫌がらせのドッキリ。」
「明野ちゃんったら殴りかかろうとしてたわよね。」
「軽く、ね。」
「目がマジだったわ。」
「気のせいよ。」
色々あったけれど楽しかった合宿。
「初舞台は緊張したわね。」
「それなー」
「あら、そんな様子には見えなかったけれど。」
「そう言うシロちゃんも余裕そうだったよね。」
「初めての生放送は噛みまくった気がする。」
「カメラのフラッシュが眩しくてどの写真も目を瞑ってて怒られたわ。」
「ドラマとかキャラが合わない役が多くて。」
「私、音痴だって知らなかったわ。」
気がつけば月が顔を出していた。
また、朝日が昇る。明日がくる。
【あとがき】
いっしゅうねん!!(遅い




