第五、五話 秘密を探り
暗闇の森にある、ブルーの館にて、ブルーが私室にディナを呼び出した。そして彼女に命令を下した。
「ディナ 大災害について調べろ」
「いったいどうして」
主にの命令に疑問を抱く彼女。添えに対してブルーは、アサキシとの会談の話を彼女に話して、大災害について「うその部分」があると感じたと話した。
「大災害は本当に自然災害だったのかが知りたい。ディナは人里の図書館やらに行き、情報を探し出してくれ」
そんな主の頼みに、ディナは頭を垂れて、承知しましたと告げた。
……
人里の図書館にて、ディナは本の羅列に目を配らせながら、大災害についてしれべていた。しかし成果は全くと言ってもなかった。どの情報媒体も大災害書かれていないのだ。
図書館の書に尋ねても、大災害についての資料は、アサキシが秘密情報としている。理由を尋ねると先導師の情報がかかわっているため、安易に人の目に触れさせることができないと話した。
「おかしい、大災害なんてものが起きたら調べるでしょうに」
その言葉に図書館司書はこう話した。
「みんな過去のことなんて構っていられないんですよ。それに下手に詮索すると、大災害の前に起きた人間と妖怪の争いの話になってしまいがちですからね。話をしないほうが角が立たないんですよ」
「たしかに、五年前の出来事ですもね、もし変なことを聞きますが、大災害が起きて得した人間はいますか?」
その言葉に相手は苦笑いして、
「得した人なんていませんよ。まあ得とかそういう問題の視点で見たら、 大災害によって夢幻界の情勢は安定しましたね」
「安定とはいったいどういうことですか?」
「いや昔の夢幻界は、今のように人間と妖怪が仲良くしているわけもなかったんです。しかし大災害が起きて双方助け合い親睦を含めました。このおかげで妖怪による人の死がなくなりました」
「なるほど世界が平和になったということですね」
「ええ、妖怪たちと仲良くなったため自然災害も防げる。」
「それはそれは、大災害様様ですね」
「こんなことおっぴらに話せませんけどね ……あっそうだ大災害の噂話なんですけどいいですか」
「構いませんよ。どんな話なんですか」
「大災害が起きる 前の日に、赤いどくろの怪人が出たと話がありました」
「へえ。赤ドクロの怪人ね。ありがとうございました」
話し終えたディナは相手に感謝の言葉を述べて、図書館を後にした。
診療所にて……
ディナはミズクに会いに診療所に来ていた。ディナは診療所の応接間に通されて、ミヅクと対面した。ミヅクはディナの正体に気が付き、診療所にゾンビが来ることに少し頬をつりあがらせた。
そしてディナに問いかける。
「いったいどういう要件かな」
「大災害に被害にあった患者の情報が書かれた書類を見せてほしいのです」
「なぜだ」
その問いに彼女はブルーの命令をすべて話した。話を聞いたミヅクは立ち上がり患者の情報を見せてくれた。それに対して、ディナはいいのかと尋ねたが、ミヅクは構わないと話した。
書類にはこんなことが書かれていた。
大災害で体に起きた障害の例は、皮膚がむけ、肉体が損傷。髪が抜ける。目が見えなくなる。性機能が無くなる。酷い下痢をする。妊婦の中の赤子などに大きな障害が残る。肉体が再生しない
ディナは懐から手帳を取り出して書類の情報をきれいに書き留めた。
そして礼を言ってミヅクの元を離れた。
ブルーが住む館にて、ディナは今日知りえた情報を一字一句主に伝えた。それを聞いたブルーは大災害についてさらに興味を抱き、ディナにさらに調べよと命じた。




