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青春パレット

赤い糸

作者: イルミネ
掲載日:2017/09/17

 部屋を整理してたら糸電話が見つかった。

 幼稚園から、小学校低学年くらいまでよく使ってた覚えがある、赤い糸で結んだ糸電話だ。十年近く経った今でも原型を留めていたせいか、当時遊んでいた情景が目に浮かぶ。女の子同士で、時には男の子とも、よくこれで“お話”していた。


 それぞれ別の高校に入ったが、未だに数人とは交流もある。同じ学校に通ってる男子もいる。

 なぜだか、急に、その子に電話をしたくなった。喜びとは少し違うが、なんとも言えないこの気持ちを共有したくなった。


 ♯♯♯


「それでねー!」

 自己満足な報告だけで済ませるはずが、ついつい話が弾んでしまう。

 手元の糸電話を撫でながら、耳では携帯で電話をしてる。

 手段が代わっても、距離が変わっても、君の声にドキドキすることは変わらないし代わらない。



(すきだなあ…)


 不意に頭を過ぎった言葉は、同調するにはまだ幼くて、くすぐったかった。


 電話が終わっても、鼓動は速いまんまだ。

 聞こえてたのは声だけなのに、キミが目の前にいるような気がして、もっと話したかったなとか、もっと声を聞きたいなとか、想いが溢れてくる。


 ううん。

 やっぱりいいや。

 話したいこと、伝えたいことは次に取っておこう。


 大切なキミとの、大切な距離感をなくしてしまわないように。



 もう一度、糸電話に触れてみる。


 この糸電話が、私の声が、私の鼓動が、伝わるのは、キミ、なのかな?


 この赤い糸が繋がる先は_。


どーも。イルミネです。

久々に短編。


にしたって、かなり短いですね(笑)


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― 新着の感想 ―
[一言] ポイントつけました。 面白かったです。 とても可愛らしい小品でした。
2017/09/17 15:50 退会済み
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