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満月の夜には  作者: 三隈来夢
7/7

最終話




三日後。




リユンはまたあの地上牢にいた。





「今日の夜。お前は処刑される」





リユンは静かに言った。回りくどいことなんてせず。



「そうか...」




セレーネは落ち着いていた。



それが当たり前だから。



捕らえられたセレーネは民衆の前で見せしめとして処刑される。そんなことは常識だ。



「また、夜来る」



リユンはそれだけ言って立ち去ろうとした。



「待ってくれ」



それをセレーネが止めた。



「笑ってくれ」



「ああ」



リユンは振り返らず答えて去っていった。




***



今日の夜は珍しく国全体が賑やかだった。



中でも国の中心にある広場では、屋台なども出るほどの賑わいだった。



広場の中心に処刑台があり、そこにセレーネとリユンがいた。



夜に処刑すること、自分の手でセレーネを殺すこと、どっちもリユンが決めたことだった。



そして処刑の時刻になった。きっと国中の人々が注目しているのだろう。




セレーネは口を開いた。



「今日は月がきれいだな。」



一瞬で周りがバッシングの嵐になった。



誰一人として意味を理解しているものはいない。



リユンはバッシングを気にせず返した。



見上げると、今日は見事な満月だ。



「そうだな、こんな日ならお前の顔も少しはましに見えるだろうよ」



リユンは笑った。セレーネの最後の願いを叶えるため。



セレーネも笑いながら下を向いた。






「こんな日なら死んでもいい」







セレーネのその言葉を聞いてリユンは剣を振り上げた。





fin


短かったけど、完結しました!

読んでくれたかたありがとうございます!


感想、レビュー、待ってます!


Twitterもやっているのでよかったら

→@mikumaraimu23


三隈来夢

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