表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギア・マジック  作者: 熊猫台風
6/7

みーちゃん

「ここらへんにはいないか・・。進んでみるか」


俺は棒で探索しながら進む。


おかしい。


この中に確かに猫が入るのは見たが、さほど時間は経ってないはずだ。それなのに気配が少しも感じられない。


「あ」


俺は思わず呟く。



同い年くらいだろうか。

オレンジ色の髪をしたショートカットの女の子が猫を抱きしめ泣きながらしゃがみこんでいた。


それにかなり高度な気配を絶つ魔法を使っている。すぐ見つからないはずだ。やっぱりこの協会の中に人はいたか。しかし


あまりにも様子がおかしい。



「大丈夫?」


「ひっく・・うぐ・・うぇーん。リプカが・・リプカが・・」



俺は思わず聞いたが女の子は泣きながら答えた。



「どうした?お友達とはぐれたのか?」



「!!!あなたは誰ですか!?」



女の子は俺に気づいたみたいでビクッと肩を震わせながら怯えて言った。




「いや。俺はこの猫に用があってきたんだが」



「みーちゃんの事?」



みーちゃん?どうやらこの猫は女の子のペットのようだ。



「ああ。飼い主だったか?そのみーちゃんとやらが俺の大事なものを飲み込んじゃって」



「ううん。飼い主じゃないよ。さっき見つけの。みーちゃんって名前は今付けたの」



今付けたのかよ!


まぁそれならば話は早い。



「ちょっと猫貸してくれるか?」



よくわからないが、こんな変な協会さっさと出たい。




「そんなことより・・ぐすん」



女の子は何かを思い出したながら泣き出した。そんなことって言われてしまった。




「私の友達がコウモリの軍団に連れ去られたの!お願い。助けて・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ