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Case1-6:第三の鍵

「ねえ、観月ちゃん? どこ行くの?」

 走る私を深優と由紀が追う。

「二つ目の鍵がある場所だよ」

 深優は走り慣れていないのか、呼吸が荒い。逆に、元テニス部の由紀は息一つ切らしていない。

 階段を下りて、二階へ。

 二年生の教室が並んでいるフロアの端に目指す場所はある。

 そこは文字通り紙の森。

 幾多の時間を束ねて作られる知識の宝庫。

「図書館?」

 たどり着いた時、由紀が声をあげた。

「うん。本がいっぱいあるじゃない? 本に書いてあるのはあらゆる知恵や経験。だから、ここかなって思ったの」

「なるほど、観月ならでは、だな」

 果たして、入口には封筒が張り付けられており、その中には一枚の手紙と鍵があった。

 肩で息をしている深優が気になり

「大丈夫?」

 と声をかけてから、手紙を確かめる。



わが試練はこれで半ば。

次は遊びと心得よ。


三つ目の鍵は学び舎の中に。

愚かにも皆を偽り、照らす光を紛い物にて隠せし者こそ鍵を持つ。

かの者を探し出し、真実を暴け。そこに鍵はあり。


追伸…なお、かの者は午後五時までに探すこと。それ以降の保証はできない。



 これが三つ目の手紙の内容。

 正直訳が分からない。

 光? 紛い物? 隠す?

 キーワードから連想できるものがないのだ。

 深優と由紀に手紙を見せて意見を求めたが、二人とも私と同じだった。

 行き詰った。

 時間は刻一刻と過ぎていく。

 四時半のチャイムが鳴る。七時間目が終わったことを告げるチャイムだ。

 時間がない、と焦り始めた時に思わぬ人物が目の前に現れた。

「え? どうしてここにいるんですか?」

 私は我が目を疑った。

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