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FLARE  作者: Hiro S.Inchi
炎を渡す者たち

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36/63

第36話:エピローグ「旅の果て/未来への序章」

闇が消え去った荒野には、穏やかな風が流れていた。

夜空は澄み渡り、無数の星が瞬いている。


その光は、まるで「よくやった」と語りかけているかのようだった。

リオは掌に小さな炎を灯し、それを仲間に向けて微笑んだ。


「……終わったね」


ミナが風を纏い、いたずらっぽく笑う。


「まだ終わりじゃないわ。次は、この風でどこまででも行ける。……リオ、あなたもついて来てくれるでしょ?」


リサは木箱を抱き締め、静かに頷いた。


「記録はこれからも続く。旅の一つひとつが、忘れられない証になるから」


カイは枝を掲げ、星に向かって叫んだ。


「僕は勇気を持って歩き続ける! 火がなくても、みんなと一緒なら怖くない!」


リオは胸の奥が熱くなるのを感じた。

仲間たちの誓いは、確かに未来を照らしている。


『リオ。君の炎は、もはや孤独の火ではない。仲間の願いと結ばれた“誓いの炎”だ。――どこまでも進め。光が必要とされる場所へ』


アウラの声が優しく響く。


リオは炎を空に掲げた。

小さな火種は夜空の星と混じり合い、瞬きながら未来の道を指し示す。


「行こう。僕たちの旅は、ここで終わらない。――これからが、本当の始まりだ」


仲間たちは強く頷き、並んで歩き出す。

星明かりと誓いの炎に導かれ、影のない道を。


こうしてリオたちの最初の旅は幕を閉じた。


だが、それは同時に


――新たな物語の序章でもあった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ここまで『FLARE』をお読みいただき、本当にありがとうございます。


この物語は、炎を恐れられた少年リオから始まりました。


彼が出会う仲間たち

――風を災いと呼ばれたミナ、灰を抱くリサ、焔を持たぬ勇気の子カイ

――それぞれが痛みや孤独を抱えていました。


けれど彼らは互いを信じ、「誓い」を重ねることで絶望を越え、未来へと歩み続けることができました。


物語の中で描きたかったのは、力の大きさや派手さよりも、「仲間と重ねる声」や「信じる想い」が光になるということです。


炎も風も灰も勇気も、ひとつでは足りなくても、重なれば希望になる。

そんなシンプルでまっすぐなテーマを、最後まで大切に書きました。


もしこの物語が、ほんの少しでも

「自分の持つものを信じたい」

「仲間と共に歩みたい」

という気持ちを思い出させてくれたなら、これ以上の幸せはありません。


ここまで読んでくださった読者の皆さまに、心からの感謝を込めて――。

そして、リオたちの未来が読者の心のどこかにも灯り続けますように。


ありがとうございました。


-- Hiro S. Inchi(著者)


※FLAREの原作小説は、noteにて案内しています。

 https://note.com/generativeworks/n/n4e21a0e03d57

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