第32話:終わりへの道
燃え尽きぬ影を退けたあと、荒野の果てに一本の道が現れた。
それは大地を裂くようにまっすぐに伸び、どこまでも続いている。
「……こんな道、地図にはなかったはず」
リサが箱を抱え、警戒するように辺りを見回す。
「大地が“選んだ”んだわ」
ミナの風が、道の上を確かめるように流れた。
「この先に……最後の試練が待ってる」
カイは拳を握りしめ、震える声で言った。
「怖い……けど、僕も行く。今度は逃げない」
リオは道の先を見据え、胸の奥で炎を灯した。
その焔は穏やかで、それでいて確かな決意に満ちていた。
『……リオ。ここから先は、光と闇の狭間。君の誓いも、仲間の誓いも、すべてが試される』
アウラの声が静かに告げる。
リオは頷き、仲間に振り返った。
「ここまで一緒に来てくれてありがとう。でも、まだ終わりじゃない。最後まで、一緒に歩こう」
三人は強く頷いた。
ミナは風をまとい、リサは灰を抱き、カイは枝を握る。
それぞれの“誓い”を胸に刻みながら。
――光と闇が交わる道を、四人と一柱は歩き始めた。




