第27話:約束の星空
流れ星が尾を引いて消えたあと、夜空はいっそう澄み渡っていた。
焚き火の温もりに包まれながら、四人と一柱は静かに空を仰いでいた。
「……ねえ、みんな」
ミナが小さく笑う。
「もし、これからもっと大きな影に出会っても……わたし、もう逃げない。だって、こうして誓い合ったから」
リサは木箱を抱き直し、強く頷いた。
「忘れない。絶望も、希望も。全部抱えたまま進むって決めたもの」
カイは両手を握りしめ、星に向かって言葉を投げた。
「僕も守る! 火はなくても、勇気で……絶対に!」
リオはその横顔を見て、胸が熱くなるのを感じた。
仲間がいる。
それだけで、どんな影にだって立ち向かえる。
「……よし」
リオは立ち上がり、掌に炎を灯した。
焚き火の赤とは違う、黄金の光。
「僕たちは星に誓おう。――影に呑まれず、未来を照らす旅を最後まで続けるって!」
ミナの風が炎を包み、リサの灰が光を柔らかく染め、カイの声がそれを支えた。
アウラの声が胸に響く。
『よく誓ったね、リオ。そして……皆』
四人の誓いがひとつになった瞬間、夜空に再び流れ星がいくつも走った。
それはまるで、星々が彼らの約束を祝福しているかのようだった。
――こうして「星降る夜の約束」は結ばれた。
それは単なる言葉ではなく、彼らを未来へ導く“灯火”となるだろう。




