第24話:星々の下で
大地の影を祓ったその夜。
リオたちは村人に感謝され、丘の上で休むことになった。
夜空は、信じられないほど澄んでいた。
無数の星が瞬き、まるで大地の闇を照らす灯火のように広がっている。
「……きれい」
ミナが息を呑む。
風に揺れる髪が月明かりを受けて、銀の糸のように輝いた。
リサは木箱を抱いたまま、夜空を見上げて微笑む。
「灰の街じゃ、こんな星は見えなかった……。ここでなら、忘れられない記録が増やせそう」
カイは両手を伸ばし、子どものように星を掴もうとした。
「僕も……星みたいに、誰かを照らせるかな」
リオはそんな仲間たちを見て、胸の奥が温かくなるのを感じた。
炎も風も灰も、焔を持たぬ勇気も――全部が、星のように輝いている。
『リオ。今なら誓えるだろう?』
アウラの声が静かに問いかける。
リオは夜空を見上げ、ゆっくりと答えた。
「……僕たちは進む。どんな影に出会っても、この星空を忘れない。希望を照らす旅を――必ず最後まで」
星々が瞬き、まるでその誓いに応えるように流れ星が走った。
その夜、リオたちは火を囲んで未来を語り合った。
恐怖ではなく、夢を。
絶望ではなく、希望を。
――それが、“星降る夜の約束”となった。




