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第28話 和解した2人



 士部崎と白里も泣いていた


「折角だしさ早速トレーニング場に行こうよ」


 白里は涙を拭いて笑いながらそう言った


「はぁ?今からかよ」


「そうだよ。こういうのは思い立ったが吉日って言うでしょ?」


「ハハハッ確かにそうだね」


 弓ヶ浜も笑って同意した


「良いよね?北大路くん?」


「それは、、もちろんオレとしては有り難いけど・・・」


 嬉しかったが、少し申し訳なさも感じた


「じゃあー早速いこー」


「う、うん」


 白里の言葉に全員同意して移動する為部屋を出た




 部屋を出た所で前を歩いていた白里と誰かがぶつかった


 

「いった〜!なになに?」




 オレ達の部屋の前に真田が立っていた



「え!?真田っち、、どうして此処に・・」


 白里の言葉に緊張が走り、弓ヶ浜と烏藤が急ぎ前に出た


「おい真田!何の用だよ」


「真田くん、、どうしてこんな所に居るんだい?」


 烏藤と弓ヶ浜は真田を睨みそう言った



「それは、私がここに連れて来たからよ」



「「「「「!?」」」」」




 真田の後ろには桜田先生が居た


「桜田先生、、これは一体どういう事ですか?」


 弓ヶ浜の質問に桜田先生は答えた


「真田君にも折角だし、北大路君の話を聞いてもらおうと思ってここに連れて来たのよ。と言っても直接会うのはマズイと思って、盗み聞きさせて貰ってたんだけど。ごめんね北大路君」


「それは・・・先生としてどうかと思いますよ」


 弓ヶ浜は桜田先生を睨んでそう言った


 白里や烏藤も同じ様に睨んだ


 桜田先生は気まずそうに笑ってごまかした


 しかしすぐにそんな雰囲気では無い事に気づいたのか笑うのをやめた為、その場は異様な静けさになった








「北大路、、あの、、よ、、悪かった」


「「「「「!!!」」」」」


 真田の突然の謝罪にその場の全員が驚いた


「最初は、よ、、はっきり言って聞く気も無かったし、お前の事情何かどうでも良いと思ってたよ、、けど、、俺が間違ってたよ」


「あれだけ絡んどいてどういうつもりだよ」


 烏藤は謝罪を聞いてなお真田を睨んだ


「烏藤、、お前の言ってた通り、俺は北大路の"能力センシティブ"に嫉妬したんだ」


 真田はオレを見た


「俺が求めたモノをお前が持ってたからら、、なのにお前が使いこなせてなかった。俺が求めていたモノはこの程度なのかと思ったら抑えられなかったんだ」


 真田は顔を歪めて続けた


「お前の事情を知ろうとしなかった・・・悪かった!俺にも協力させて欲しい!」


 そう言って真田は頭を下げた


 あの真田が自分から頭を下げた事にオレ達は驚き、何も言えなかった



 しばらくしてオレは真田の前に向かった


 他の人達はそれを心配そうに見ていた


「真田、、正直、オレはお前の事が今でも嫌いだ。けど、、それでも、、あの時オレがしようとした事は、間違いだったと今はそう思えるんだ。今度はお前も認めるような能力にしてみせるよ。だから、、良かったら協力してくれないか?」


 オレは真田にお願いをした


 今までのオレには無かった選択肢だ


 士部崎の変化、そしてみんなとの出会いがオレにこの選択肢をくれた




 真田は意外だったのか、驚いた顔をしたがすぐに生意気そうに笑った


「あぁ、けど俺だってただ協力するわけじゃねーからな。今度はもっとスゲー能力でお前に勝ってやるよ」


 真田が差し出した手をオレは握った


「あぁ楽しみにしてるよ」


 士部崎や白里は泣いていた


「良かった、良かったよ〜〜2人とも仲直り出来て〜」


「そうだね」


「仲直りも何もコイツら別に仲良かった訳じゃ無いだろ」


「何でそんな事言うの〜カラスくん、折角感動する所なのに〜」


「だから、カラスって言うな!」


 白里と烏藤のやり取りに全員が笑った


「良いじゃないか!これぞ青春だな」


 桜田先生は腕を組んで頷きながらそう言った


「先生のした事はどうかと思うけどな」


 烏藤の返しに桜田先生は嫌な顔をした


「ゴホンッ何にせよ良いじゃないか!こうして親睦が深まったんだから」


 先生は無理やりまとめた


「よし!お前らトレーニング場行くんだろ?俺も一緒に行くぜ!」


 真田は切り替えて元気に言った


「良いね良いね!真田っちも一緒に行こ」


 白里もノリノリで言った


「ったく!うるせー奴が入りやがったな」


「ハハッまぁ良いじゃないか。僕は嬉しいよ。みんなが仲良くなってくれたのは」


 烏藤は不機嫌そうに言い、それに対して弓ヶ浜は苦笑いをしながらも嬉しいそうに言った


「みゆちゃんも行こ」


「う、うん」


 士部崎も気づけば笑顔になっていた


「ちょっと待て!」


 桜田先生がオレ達を止めた


「どうしたんですか?桜ちゃん?」


「し・ら・さ・と〜!先生、な?」


「は、はい!桜田先生・・・」


「うむ、やる気になっている所申し訳無いのだが今日は遅いから明日以降にしなさい」


「えーそんな、せっかく盛り上がってるのに〜」


 白里が顔を膨らませて不満そうに言った


「とにかく駄目だ。それに行った所で貴方達はどうすれば良いかも分かってないでしょ?」


 その言葉に全員何も言えなかった


「焦らなくても授業で学べるし、、それに、北大路君と士部崎さんはまだまだ知らない事が多いのだから、先ずは学園に通って沢山学びなさい。貴方達の能力には期待してるのよ」


「「・・・」」


「分かりました。みんな、先生の言う通りにしよう」


 弓ヶ浜の言葉に全員従う事にした


「よろしい!じゃあ私は自分の部屋に帰るから貴方達も部屋に帰って休みなさい。それと、北大路君と真田君は明日からちゃんと学園に来るのよ?」


「はい」


「あぁ」


 その日は結局そのまま解散となった






 次の日


 昨日の様に士部崎と白里は部屋に迎えに来た


 烏藤は先に行ってしまったので、3人で学園へ向かった


 道中、弓ヶ浜も合流して教室へと入った


 オレ達が入るとクラスメイトはオレの方を向いた


 昨日の事があるので注目される事は分かっていたが正直余りいい気分では無かった



「おい!北大路」


 教室の奥から真田がオレを呼んだ


「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」


 その声にクラスはざわついた


「なんだ真田」


 オレが返すとクラス中に緊張感が走った


「フッ、オレの隣が空いてるから座れよ。どこに座っても良いからよ」


「そうなのか!知らなかったよ」


 オレは真田に言われるがまま隣に座った


 その様子にクラスメイト達は驚愕していた


「おいおい真田、お前どうしたんだよ。昨日はあれだけ北大路とケンカしといて」


 壬生が真田に近づき言った


「別に良いだろうが!そんな事はよ」


 真田は壬生にキレながら言った


「まぁー別に良いけどさ」


 壬生はそう言って他の所に行った


「おはようございます。皆様」


 士部崎達に椎名が話し掛けた


「優ちゃんおはよー」


「お、おはようございます」


「やぁ、おはよう」


「ところで、あれは一体どういう事なんですの?」


「あぁ、あれかい?」


 椎名の質問に弓ヶ浜は笑っていた


「まぁー仲直りしたって事かな?」


 その言葉に白里と士部崎も笑った


「どういう事ですの?」


 椎名はよく分からずにいた


「みんな、仲良し・・」


 紫苑が現れて言った


「シオちゃんおっはよー」


「おはよ、シー・・それにみゆ達も」


「お、おはようございます」


「あら、紫苑さんはご存知なのですか?」


 椎名の質問に紫苑は不思議そうに答えた


「私も知らない・・」


「あら、そうですの」


 その時扉が開いた


「こらー早く席に着け」


 桜田先生の声にクラスメイトは急いで席に座った


「よし!では始めるぞ」




 そうして今日が始まった



 たった1日しか経っていないがオレは昨日とは違う




 そう感じながら前を向いた






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