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第23話 絶望を与える雷



「じゃ早速始めるか。使えよ、テメーの"偽物能力センシティブ"」


「あぁ使ってやるよ・・・"雷霆らいてい"!」




 バチバチバチバチッ



 稲妻が迸り右手に集まった


「見かけだけのくせに大層な名前付けやがって。それで一体何が出来るんだよ!」



「・・今から教えてやるよ」


 オレは右手を前に出した。その瞬間、轟音とともに雷は真田へと飛んでいった


 ドゴッ〜〜〜〜ン!!!! 


 激しい音と光、そして煙が巻き起こり視界が塞がった



「「「「「「!!!!!」」」」」」


 外のクラスメイトと桜田さんはその様子にただただ驚愕していた


「くっ!なんて威力だ」


「ねぇねぇカラスくん、あれ昨日よりヤバイよ。流石の真田っちもマズイんじゃない?」


「・・・・・」


「まさかこれ程とは驚きですわ・・セバスが付いてますので大丈夫とは思いますが・・・」


「おいおいマジかよ北大路の奴。見た目だけじゃなくて本当に雷じゃんかよ!」


「き、北大路くん・・・」


 


 しばらくして、ようやく真田の姿を確認する事が出来た


「あ゙ぁーうぜぇ。調子に乗りやがって」


 

 何事も無かったかの様に近づいてきた真田にオレは動揺した




(なっ!?間違いなく当たっただろ?なのにどうして?)



「その様子だと何が起こったのか分からないようだな?だから言っただろうが!テメーのは見せかけ、、偽物の雷だってな!」


 オレの動揺を感じ取り真田は笑みを浮かべていた


「そんなモノを得意気に見せびらかしやがって!それが気に食わねー。いいか?オレが今から本物を見せてやるよ」


 そう言うと真田は右手を前に出した


「"右腕の電磁砲ライトニングショット"」


「!!!!!」


 真田の右腕が変化し銃口の様なモノがオレに向けられた


「消えろ!!カスが!!」


 真田の声と同時に爆音が鳴り電気を帯びた弾丸が向かって来た


 動揺していた為、対応が遅くなりもろにそれを食らった



ドンッ!!!!!


「グハッ!!!」


 後方に飛ばされた勢いで壁に激突し、背中に激しい痛みを感じた


 呼吸も思うように出来ず苦しかったが、オレはある違和感を思った



(間違いなく、攻撃を食らったのに、、なんで背中にしか痛みがないんだ?)



 痛みと我慢しながら起き上がり、目の前を見るとオレに付いていた椎名の能力が盾になった事が分かった


「これが、、さっき言ってた椎名の能力の力か・・・」


 オレが起き上がった事を確認すると、真田がゆっくりとこちらに近付いてきた


「どうだ?北大路これが本物だ。テメーの能力は俺からすれば偽物なんだよ。これに懲りたら2度と"雷"を出せるなんて言うんじゃねーよ」


 

 真田の言葉にオレは我慢が出来なかった


「ふざけんな・・・オレが、、オレがどんな想いで手に入れたと思ってんだよ。何が偽物だ。勝手な事言いやがって・・お前に、、何が分かるんだよ!!!」



 怒りに任せて再度能力を使った


「"雷霆"」


「テメーこそ、、俺の何を知ってんだよ。俺の前でそれを使うなーー!!!」



 真田もキレた








 部屋の外で見ていた者達は激しさを増す闘いに大慌てだった


「止めろ2人とも!!」


「おいおいどうすんだよ・・あれ、、2人とも完全にキレてるぜ」


「き、北大路くん・・もう止めて!」


 そう言って士部崎が部屋に向かって走り出した


「待ってみゆちゃん危ない!!」



「士部崎!?何を考えている、、部屋に入るな!危険だ!」


 白里と桜田先生の制止を無視して士部崎が部屋へ入ろうとした


「・・"黒い猛禽類ブラックホーク"」


「え!?」


 烏藤の能力で出した鷹が、今にも部屋へ入ろうとしていた士部崎の後ろから服を引っ張った。その影響で士部崎は後ろへ倒れた


 何が起こったのか分からない様子の士部崎の前に鷹が降り立ち扉を塞いだ


「どうして・・烏藤くんお願い!中に入らせて。北大路くんを止めないと!」


「・・悪いが士部崎さん、、アンタを入れる訳にはいかない」


「烏藤良くやった!誰か一緒に士部崎をとめろ」


「は、はい!」


 桜田先生の指示で白里は走って士部崎の方へ行き抱きついた


「みゆちゃんやめて!危ないよ」


「離してまなみちゃん!止めないと・・・北大路くんを止めないと、、真田くんが」


「「「「「「???」」」」」」


「みゆちゃん何言ってるの?真田っちより北大路くんの方が押されてるよ?」



「違う、、今はそうかもしれないけど、、このままだときっと・・・」



 士部崎の言っている意味が周りのクラスメイトには理解出来なかった







「・・・・・!!!?」


 しかし1人だけ・・・桜田先生のみ士部崎言った意味を理解した


「紫苑!!2人の間に壁を創れるか?」


「・・出来るよ」


「なら急いで創れ!時間が無い」


 桜田先生に言われて紫苑は壁を創りに向かった








 部屋の中では、未だオレと真田が闘っていた


「何度やっても俺には効かねーぞ北大路!」


「さっきは椎名の能力で守って貰っただけだろうが!」


「カスが、、何勘違いしてんだよ!!"金属装甲フルメタル・アーマー"」


(!!!?)


 真田の身体が甲冑に覆われてオレの雷霆は再度防がれた


「・・・さっき無事だったのは、それで防いでたって事か・・・」


「あぁ、これがある限りテメーの能力なんて効かねーんだよ。さっさと諦めやがれ!」


 真田は再度右腕を変化させてオレを攻撃した



ドンッ!!!!!


「グハッ!!!」



 オレはまた椎名の能力に助けられ後方へ吹き飛ばされた


「俺とお前じゃ実力が違い過ぎるんだよ。さっさと負けを認めろ」




(・・・・・)



「ふざけんな・・こんな所で・・・」


 痛みに耐えながらなんとか再び立ち上がった


「テメー、いい加減にしろよ。これ以上やるならマジで殺すからな」



「真田、、確かにお前の能力は強力だよ。オレの能力を否定するのも分かるほどの力だ。けどよ、、それでもオレは・・・」


「うぜーなさっさと死ねよ!カスが!!」



「なんだよ、、死ねって。ずっと自分の事ばっかり言いやがって、、理解しないならさせてやるよ」


 痛みの事なんて気にならなくなっていた。ただ、次の一撃に全てを込める


「教えてやるよ、、絶望を・・・」


「さっきから1人で何言ってんだよ!絶望するのはテメーだ!」


 オレが右手を前に出すのと同じタイミングで真田も右手を前に出した


(・・・)


「もう、、してるんだよ・・・」


 稲妻が激しく放電して辺りを包んだ


 それは右手に集まらず空中で複数の物体へと変化していった。先程迄とは明らかに違う



 それは鋭く伸びた、、まさに、、刃・・・




「!!!!!?」


 オレの能力が変化した事に真田は動揺して右手を下ろした


「何だよそれ、、それのどこが雷なんだよ・・・くそ、金属装甲フルメタル・アーマー


 その一瞬、、危険を感じてとった防御が真田を救った








「急げ紫苑!!もう時間が無い!!」


「んっ、"夢の箱庭モデリング・ビルト"」


 その瞬間、白里を振り払い扉の前にいた烏藤の能力を躱して士部崎が部屋に入って来た



「北大路くん!やめて〜〜〜!!!!」


 士部崎の叫びと同時にオレと真田の間に分厚い壁が創られた


 そしてそれらとほぼ同時にオレは静かに呟いた


「絶望しろ・・"雷霆剣タテミカヅチ"」


 稲妻の刃は雷の様に光速で真田へと飛んでいき、壁に突き刺さった


 そしてその内の1本は椎名の能力を貫き、、僅かに真田の能力に傷を付けた



「「「「「「・・・・・」」」」」」


 場は一気に静まり返り、その光景を見つめていた






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