第22話 衝突
静寂の中オレの"能力"の音だけが響いていた
「「「「「「・・・・・・・」」」」」」
誰もがオレの能力に驚愕し見惚れていた
そんな中、最初に我に返ったのは桜田さんだった
「!?北大路君もう結構だ」
その声にオレは能力を消した。そしてそれに続くように外のクラスメイト達も我に返った
オレと桜田さんが部屋から出るとクラスメイト達が一斉に駆け寄ってきた
称賛する者、驚く者などそれぞれの反応を見せた。そんな中、明確にオレに話しかけてくる人物がいた
「スゲーな北大路!マジで"雷"出せるのかよ!というかその左眼もなんなんだよ!」
壬生は興奮気味にオレに話し掛けて来た
(そっか・・さっきの能力で眼帯飛んでいってたのか)
「・・・凄い、、綺麗」
その後ろで紫苑も驚いた顔をして話し掛けて来た
「ねぇねぇ〜北大路くん、昨日より凄くなかった?あれどうして?もしかしてカラスくんの時は手加減してたの?」
「おい、北大路!もしそうなら許せねーぞ」
白里と烏藤は昨日見ていたので、今日の変化について知りたがっている様だった
「おい、お前達落ち着け。一遍に話し掛けても北大路君が困るだろうが。1人ずつ聞け」
桜田さんに言われ静かになった
そして1人が再度話しかけて来た
「じゃあ私から聞いてもいい?」
白里だった
「昨日のより凄そうに見えたけど、どうしてなの?」
「・・・・・」
オレは白里の質問に答える答えを持っていない。正直オレにも良く分からなかった
「昨日は部屋の効果で能力の力を弱められていたというのもあるが、能力に名前を付けたのも理由の1つ理由だろうな」
桜田さんが答え出した
「桜先生〜名前を付けたら能力の力が増すなんて今まで無かったですよ?」
「あぁ、これまで君達は能力を発現した後、それを安定して使う為に名前を付けていただろう?これは私の勝手な仮説だが、恐らく北大路君は辛うじて能力を使える程度だったのだろう。だが名前を付けた事で、"要素"がこれまで以上に能力使用に作用した事で安定し、その結果本来の力を出す事が出来たと私は考えるのだけれど、どうだろう?北大路君?」
「・・何となく、オレもそんな気がします」
桜田さんの話は納得出来た
「ふ〜ん、そうなんだ。でも凄いね昨日全力じゃ無かったのに、カラスくんに勝ったって事でしょ?今なら楽勝かも」
白里の言葉にクラスメイト達は驚いた
「おい!白里!!俺は別に負けてねーよ。昨日は桜田先生が止めたからそこで終わっただけで、あのまま闘ったら俺が勝ってた」
「ほんっとカラスくんってば、負けず嫌いなんだから」
「別に、そんなんじゃねぇー。それとカラスって呼ぶな!」
白里と烏藤の会話で昨日闘った話が本当だと分かると、更にクラスメイト達はざわついた
「うるせーぞ!!!!テメーら!!!!」
そんな中突如真田が大声を出した為、皆の視線が真田に集中した
「北大路、、確かにテメーが雷を出せるってのは本当らしいな。けどよ、所詮は見た目だけの偽物だろうが!そこのクソガラスがピンピンしてんのがその証拠だ」
真田はまだオレが気に入らない様だった
「まだそんな事言うの?真田っち!北大路くんの能力は昨日部屋のガラスだって壊してたんだよ?見かけだけじゃないよ」
「うるせーな白里!ガラスを壊すなんて俺にだって出来るぞ!そんな事で認められる訳ねーだろうが」
「いい加減にしないか真田くん!北大路くんに能力を見せて貰ったのにまだ納得出来ないのかい?」
白里だけでは無く弓ヶ浜も真田に対して言った
「あぁ納得できねーな。・・・そうだ、北大路俺と闘え!もし俺に勝てたらこれ以上は言わねーよ。どうだ?」
「駄目だ真田!そんな事は認められない。諦めろ」
「おいおい、クソガラスとは闘わせて俺とは駄目ってそりゃねーだろ?なぁ?先生よ〜」
桜田さんは痛い所を突かれてしまい渋い顔をした
「烏藤君とは事情があったんだ。真田、お前と北大路君には闘う理由が無い!」
「闘うのに理由がいるか?おい!北大路、ここまで言われてテメーは、女や優男に助けて貰って恥ずかしくねーのかよ。見かけ倒しの能力だって認めるなら俺もこれ以上はイジメねーよ。どうする?」
真田の言葉に我慢が出来なくなっていた
オレに残っているのは"雷霆" だけだ
オレの想い、これまでを否定された気分だ
「分かった、お前と闘ってやるよ、、真田」
「「「「「「!!!!!?」」」」」」
オレの言葉にその場にいた人達がざわついた
「待て北大路!止めるんだ。真田の能力は完全に戦闘用だ。烏藤君のモノとは訳が違う」
「ちっ!」
桜田さんの言葉に烏藤は舌打ちをした。反対に真田はニヤニヤと笑っていた
(2人の反応から桜田さんの言っている事は本当なのだろう)
それでも、、ここで引く訳にはいかなかった
「関係ありません。やります」
「よっしゃ!いいじゃねーか北大路。やっとやる気になったな。ほら先生よー本人も闘うって言ってんだから邪魔すんなよ」
オレ達2人を見て桜田さんは諦めた様だった
「・・分かった。ただしこちらも色々と準備をさせてもらうぞ」
そうしてオレ達は昨日烏藤と闘った部屋へと移動した
「闘う前に、紫苑さんと椎名さん前に来てくれるか?」
先生は女子生徒2人を前に呼んだ
1人は紫苑でもう1人は"椎名優雅"と言う女性生徒だ。鮮やかなピンク色の髪に、縦ロールのお嬢様と言った雰囲気をしていた
「・・・・」
「それで?わたくし達を呼んだのは何故ですか?余り殿方の闘いに絡みたくは無いのですが」
桜田さんはやれやれと言った様子だ
「はぁ〜闘う前に貴方達を呼んだって事はそういう事よ。言わなくても分かるでしょ?」
「余り気乗りは致しませんが、しょうがないですわね」
「・・私は何するの?」
「まったく、、紫苑さん、貴方にはこの部屋の強度を上げて欲しいんです。部屋が壊れては困りますからね。それと昨日北大路君が壊したガラスも一緒に直して下さい」
「・・分かった」
そう言うと紫苑は部屋の壁に手を当てた
「いくよ・・"夢の箱庭"」
部屋は光に包まれた。光の中壊れたガラスが次々に修復されていった
光が収まるとガラスの壁は綺麗に直っていた
「紫苑さん、相変わらずお見事な能力ですわね」
「・・ありがとう」
褒められた紫苑は得意気な顔をしていた
「よし、では椎名さーー」
「言わなくても結構ですわ。"忠実な執事"いらっしゃい」
"ポンッ"
椎名が呼びかけると足元に2人の小人が現れた。白髪にタキシード、立派な口髭をした小人だ
「セバス、彼らの付いて護って差し上げなさい」
(!!?)
その言葉に小人は動き始め、オレと真田それぞれの足元に移動してきた
「北大路君は初めて見ただろうが、それが椎名さんの能力よ。致命傷になる攻撃から自動で護ってくれるからこれで大怪我する事は無い筈よ」
紫苑以外にも凄い能力を使える人がいる事に驚いた
「そんな事も出来るなんて、、ありがとう椎名、さん・・」
「えぇわたくしのセバスが付いているなら当然ですわ。お〜ほほほほほ」
「鬱陶しいジジイが!!変なの付けやがって!」
「真田さんはやはり野蛮ですわね」
「あ゙ぁ!?何だとデカチチ女が!」
「そういう所が野蛮なのですわ。セバス、彼は余り護らなくても結構ですからね」
「上等だ!オレにこんなモノ必要ねーよ」
「止めろ真田!いいか?セバスチャンを付けなければ闘う事は許可出来ない。分かったな」
「・・はいはい、分かりましたよ。さっさとやろうぜ」
「・・あぁそうしよう」
そう言うとオレと真田は部屋に入っていった
【椎名 優雅】
鮮やかなピンク色の髪に、縦ロール
お嬢様の様言葉遣い
細身だが胸はかなりの大きさでクラス内でも人気は目立つ
更新時間は20時で予約してますので、明日以降も是非読んで頂けると幸いです。




