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後に魔王と呼ばれる元イジメられっ子  作者: ちょむろう
一章 復讐を誓い歩み出す
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第14話 能力値



「北大路さん、、一体何を考えているのですか!」


 ホテルの部屋でオレは汐留さんに叱られていた


「私の話を聞いて何を思ったかは知りませんが、勝手にホテルを抜けられては困ります。案の定騒ぎを起こしますし」


 学校の屋上にいたオレは警備員と連絡を受けて来た警察の人に連行され、警察署に行った。話を聞いた汐留さんが引き取りに来て今に至っている 



「今日はもう夜も遅いので、話は明日お聞きします。その眼についても。申し訳ありませんが、これ以上何かされては困るので、警備を厳重にしますの。おとなしくしていてください」


 そう言って汐留さんは出て行った


「まぁーそうなるよな」


 その日はすぐに寝た。朝になり汐留さんが迎えに来た


 準備を整えると車に乗り移動を始めた


「これから行って頂くのは"能力センシティブ"検査場です」 


「なんですかそれ!そんな場所があるんですか?」


「えぇ、我々協会が作りました。能力を発現した人を見つけ出した際に、系統やどのような能力なのかを確かめ、学園に入って頂くかどうか等を決める為です」


(そんな場所まで出来てたなんて)




 しばらくすると、検査場に到着した。頑丈そうな建物の中には汐留さんの様にスーツを来た人が何人かいた


 中を進んでいくと広い体育館のようなスペースがあり、壁や床は何で出来ているか分からないが、頑丈そうな見た目をしていた


「こんなすごい建物をどうやって短時間で・・」


「フフッ、やはりそう思いますよね?私も初めて目にした時は同じ事を思いました。ここは、"能力者プレイヤー"の方が創った建物なんですよ」


「えっ!?」 


「能力には様々な可能性がございます。建物を創る事が出来る能力があっても不思議はないでしょう?」  


「言われてみればそうですけど・・」


「鳳仙さん以外にも全国には早期に発現した人がいます。だからこそ我々協会はお話したような情報を得ることが出来たのですよ」


「なるほど・・」


「せっかくですので先にこの話も合わせて致しますね」


 そう言うと汐留さんはポケットから"ボール"のようなモノを出した


「それこの前使ってた、、オレの"絶剣闇夜ぜっけんあんや"を防いだやつ」


「えぇ、正式には"ディフェンド御守ボール"と言います。投げて落ちた場所を中心にバリアーを展開して対象を守る事が出来ます」


「ディフェンド、ボール!?」


「はい、貴方が"絶剣闇夜"と呼ぶあの力と同様、能力です」


「な!?何で汐留さんが能力を使えるんですか!!」


「別に、これは私の能力ではありませんよ。持っていれば北大路さんだって使えます」


(は!?)


「北大路さんの左眼、、以前とは見た目が違いますね?」


「え!?あ、はい」


「変わった理由はまた後でお聞きしますが、その眼も能力で創り出したモノですよね?」


「・・・はい」


「発現して以降消えてないですよね?」


 オレは頷いて返した


「同じです。この能力もとある人が発現して以降、物体として残り続けているんですよ。北大路さんの左眼は、"眼"として北大路さんが使っているので実質北大路さん専用の能力ですが、この"防ぐ御守"は発現した能力者で無い人も触る事が出来、能力として扱えるんですよ」



 衝撃だった。まさかそんな事が出来るとは思ってもいなかった


「使い捨てですがね。ただ何個も作り出せるので、こうして協会の人間が所持出来るという訳です」


(能力についてはかなり理解したと思っていたけど、まさか協会は更に理解していたなんて)


「能力にはこの様に物体として残るモノや、他者が使えるモノもあります。そして先程お話したこの建物も能力者の能力であり、物体としてこの場に残り続けているという訳です」


「凄い・・・」


 震えた。能力の可能性もそうだが、この知識を持っている協会に、大我は既に何かしら教えて貰っているだろうと言う現実に、、



 そして、だからこそ今のオレでは大我に復讐出来ないという事に



 そんな様子を見て汐留さんは言った


「北大路さんも成長致しますよ。"防ぐ御守"を発現した子は東の学園にいますが検査場を建てた子は西の学園にいます。その子達も最初は自分の身を守るバリアーを出すだけだったり、壁を作り出せるだけでしたから」



 慰められている事は分かっているがそれでも元気が出た


「では、そろそろ北大路さんの能力を見せて頂きましょうか。学園に入る事は決定していますが、実際にどのくらいなのかを知っておく必要がありますので」


「分かりました」


(自分の能力を教えるのは抵抗がある。今は汐留さんに従うが大我への復讐だけは必ずする。能力を知られれば復讐し難くなる。

しかし、汐留さん達の知識は本物であり、大我に復讐するには力がいる)


 直前まで悩んだが、昨日発現した"雷"の能力だけは切り札として見せず、残りの能力だけを見せる事にした



「"絶剣闇夜"」






「え!?」


 意味が分からずもう1度試した


「"絶剣闇夜"、"絶剣闇夜"、、"絶剣闇夜"!!」




 何も起こらなかった


「何で・・・どうして」


 異変に気づいた汐留さんが近づいてきた


「北大路さんどうかされましたか?」


「使えないんです。"絶剣闇夜"が、、能力が出ないんです」


「な!!?」


 汐留さんも予想していなかった為驚いた


「北大路さん。聞いた話では緑山竜哉さんの能力を貴方は防いだらしいですね。と、いうことは防御系の能力も発現していますね?それに鈴木さんに使った"火"についても。他の能力も使えないか試してみてください」


(そうだ!他の能力は!?)


 動揺していたが汐留さんの声に我に返り言われた通り試す事にした


「"絶壁闇夜ぜっぺきあんや"!」



 何も起こらない。嫌な感じがして呼吸が早くなった


「"絶壁闇夜"!!、、"絶壁闇夜"!!、、、"不知火しらぬい"!!」



 変わらない。"絶壁闇夜"、"不知火"も使えなくなってしまった


「何で、なんで!!・・昨日までは出来たのに、、使えたのにどうして・・・ナンデだよ!!!」


 余りにもショックが大きくオレは取り乱し叫んだ


「北大路さん!落ち着いて下さい。何故使えなくなったのか考えないと!使えないままで良いんですか?」



「・・良い訳無い」


「そうですよね?なので教えて下さい!昨日ホテルを抜け出して何をしたのか。そこに使えなくなった原因がある筈です」



 "雷"の能力については隠すつもりでいた


 しかし、こんな事になるとは思ってもいなかった。隠しておきたい気持ちはあるがそれでも言うしかなかった



 このままでは・・・どうにかなってしまいそうだったから



「昨日、、雨が降っていて、雷も鳴っていましたよね?汐留さんの話を聞いていても立ってもいられなくなって・・・ホテルの窓から下に飛び降りました」


「な!?」


「さっき使おうとした"絶壁闇夜"。あれはオレを襲う物から身を守る事が出来ます。その力で落下の衝撃を防ぎました。そして雷を見たくて学校に行きました」


 伝わっているか分からないが汐留さんは静かに聞いていた


「屋上で雷を待ってたけど来なくて、、そしたら避雷針を見つけて、、"絶剣闇夜"を避雷針の代わりにしてみようと思いしました。そうしたら雷が"絶剣闇夜"に落ちて来て、、色々あって気づいたら眼の色が変わってました」


 汐留さんは驚き、そして難しい顔をしていた


「なるほど、、眼の変化はその時ですか。何となくは分かりました」




 そう言うと更に難しい顔をして無言になった。しばらくして考え終わったのか汐留さんは口を開いた


 

「北大路さん。貴方の能力がどのくらいか調べてみましょうか」


「え!?調べるって、、どうやってですか!?」


「此処は能力検査場ですよ。当然、能力を調べる物もございます」


 そう言うと汐留さんはスマホで誰かに連絡をした


 しばらくしてスーツを来た1人が"タブレット"を持ってこちらにやって来た


「あの、これって!?」


「これは能力者の力をデータとして出す事が出来ます」


「え!!?そんなのあるんですか?」


「えぇこれも能力者の方が創り出したものですがね。これで一度調べてみましょう。北大路さん、画面に掌を乗せてもらえますか?」



「わ、分かりました」



 手を乗せるとタブレットから光が出た。"何か"を読み取っているようだった


「はい、結構です」




 しばらくするとタブレットに何かが表示された




【北大路 透】


 能力値: E



 オレにはその意味が分からなかった






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