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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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10月3日 明日


 佐藤「それで、何が変わったのか?」

 俺 「そんなすぐに変わるわけねぇだろ」


 相変わらず、佐藤は事態を甘く見てる。気持ちもわからなくはないけど、それでは困る。今、アイツがあの野球部からいなくなったら、この先チームは強くならない。


 佐藤「早く手を打たないと、ホントに辞めちまうぜ」

 俺 「いや、そうなんだよ。だから、なんとかしてくれよ」


 なんで、さっきから俺はコイツに煽られなきゃならないんだよ。思わず、ツッコミそうになってしまう。


 佐藤「逆にどうしたらいいんだよ?」

 俺 「それは、俺もわかんねぇよ」


 そんな答えが見つかってるなら、こんなに苦労はしねぇよ。


 佐藤「これから、どうするつもりなんだ?」

 俺 「とりあえず、明日話し合って見ようかなと思うから、そこにお前も来てくれよ」


 なんとか、直江には明日来てもらうように約束は取り付けることができた。ただ、これで、ホントに問題が解決するかはわからない。


 佐藤「別にいいけど、俺が行っても変わらないよ?」

 俺 「いてくれるだけど、直江にとったら大きいと思うんだよ」

 佐藤「ホントか?」 


 やはり、コイツは自分の存在の大きさに気づいていない。


 俺 「ああ。絶対そうだよ」

 佐藤「俺には、理解できないけどな」

 俺 「まぁ、そう言うなよ」

 佐藤「別に怒ってるわけじゃねぇよ?」

 俺 「わかってるよ。とりあえず、見てくれよ」


 一向に話が進まない現状に俺がヤキモキしているのを感じたようだった。


 佐藤「わかったよ。明日は、誰が来るの?」

 俺 「一応、若葉が来るらしい」

 佐藤「へぇー。若葉も来るんだ」


 新チームになってから、約2ヶ月が経過。そろそろなんかつか摘み取ってくれないと、アイツらの野球人生が終わってしまうみたいでせつなかった。


 俺 「あいつも副キャプテンだしな」

 佐藤「俺たちの頃からは想像もつかねぇよな」


 若葉や成田は、俺たちがいると大人しい方だった。


 俺 「俺たちは、個性が強い奴の集まりだったからな。まぁ、仕方ねぇよ」

 佐藤「でも、俺たちに頼らずさっさと自分たちでなんとかすればいいのにな」


 なんとかって言われてもな。難しいんだろうな、実際は。


 俺 「とりあえず、明日は頼むぜ」

 佐藤「まぁ、引き止めることに尽力するよ」


 卒業しようが俺たちの想いは決して変わらなかった。

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