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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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9月26日 ペン回し

 後輩たちは、29日に聖徳と対戦する。俺は、明日に投げようと思っていた。監督から頼まれたわけではないけど9人はノーヒットで抑えたかった。もともと、ストレートとチェンジアップのピッチャー。そこに、カーブとスライダーを加えた。しかし、そんなにピッチングは変わらなかった。夏の大会が終わってから、もう一度考えなおした。明日のピッチングは、夏の大会以来のピッチング。練習で試したことを出したかった。明日は、打者9人40球という球数を決めた。上位打線には、ストレート、チェンジアップル、カットボールの三つの球種で攻める。そして、下位打線には、カーブやスライダーを決め球に使おうと思った。

 今日の学校の授業は、体育祭の応援合戦についての反省。俺は何もしていないから、なんとなく先生の話し合いを聞いているだけだった。そういえば、昨日来たのは、"BIG3"ではなかったことがわかった。来たのは、聖徳高校の寺崎美桜、諏訪玲香という二人。どうやら、二人は淮南高校の先生に用事があるみたいだった。シャーペンを持ち、ゆっくり回す。指先は、魔法のようにペンを操っている。自分でも、上手く扱えているなと思ってしまう。もともとペン回しをはじめたきっかけが変化球のための練習の一環だった。俺のペンは空中で軽やかに舞だていた。これが約5年間の成果。初めてペン回しをしたのは、中学1年生。まだ颯希と仲良くって間もない頃だ。

 俺が持っていたペンは俺の想いを受け取るかのように自由に動いている。俺は集中するあまり、先生の話を全く聞いていない。どうやら、先生は体育祭について振り返ることをプリントに書く時間になったようだ。余計、ペン回しをしなければならなかなる。俺は、周囲の雑音を消しながら集中する.。親指と中指でペンを挟み、スピンをかける。素早いはやさでペンが一回転する。このそして、再び二回転目にうつる。昔なら、一回転で喜んでいたけど、今は一回転で終わったら納得がいかないくらいだ。俺は、三回転目に戻ってきたペンを滑らせ、次の技へと移るる。次は、手首を軽くひねる。これは、さっきまでの技とは少し異なる。今みたいに、一つの技ができると、また次の技へと変わっていく。ペンの速度が加速して、空気を切り裂くようだ。最後の技、ペンが空中で一瞬静止し、彼の指先に戻っていった。俺は、ペン回しをずっとせずさっさとプリント書かないといけないと思い、書きはじめた。

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