表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/80

9月24日 カットボール

 今日も後輩と一緒に体を動かしていた。


 直江「今日も投げないんですか?」

 俺 「ああ。後輩の邪魔になるからな」


 淮南高校のグラウンドでは投げないようにしていた。けど、グラウンドに入ると投げてみたくなるよな。


 直江「そんなことないですよ」

 俺 「そうなの?」


 今日は、18時までここで練習して、19時からチームで練習する。ハードスケジュールではあったが、俺にとってはやりがいの方が大きかった。


 直江「たまには、僕らのバッティングピッチャーしてくださいよ?」

 俺 「打たれる前提かよ」


 相変わらずコイツは生意気だな。まぁ、それが可愛いところではあるんだけど。


 直江「そんなことはないですよ」

 俺 「じゃあ、大会前投げてやるよ」


 直江に言われると俺にも火がついた。これからコイツらが勝てそうなのかも確認しないといけないしな。


 直江「ホントですか?」

 俺 「ああ。ただ、本気で投げるからな」


 新しいチームに入ってから、これまでしていた野球がとても幼く見えた。やっぱり監督と先輩たちを見ているとそう思う。


 直江「じゃあ、準備しないとですね」

 俺 「打者9人ノーヒットで抑えるわ」


 あの野球を学んでいて、こんな高校生相手に打たれるわけではない。先輩たちの野球をしている姿を見てるだけで大きく成長できる。


 直江「マジですか?」

 俺 「当たり前だよ。俺も新しいチームでしてんだから」

 直江「でも、そんなに夏と変わらないですよね?」


 相変わらずコイツは俺をカチンとさせる。さすがにこの発言にはイラッとしまう。許してはやるけど、俺が投げる時は手加減しないと決めた。


 俺 「いやいや、進化してるよ」

 直江「ホントですか?」


 なんで進化してたら嘘になるんだよ。理解できない、コイツは。


 俺 「ああ。これまでは、ワンパターンの投球術だったけど、カットボールを覚えてから幅が広がったよ」

 直江「カットボール覚えたんですか?」

 俺 「あんまり投げではないけどな」 


 カットボールは、柿谷さんから教えてもらったボールだった。柿谷さんは、大学でストレートとカットボールの二種類でばったーを打ち取っていたのだ。


 直江「じゃあなんでわかるんですか?」

 俺 「なんでだろうな?ハハハハ」


 投球の幅が広がった俺にとって、淮南打線を抑えることは簡単だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ