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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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9月22日 野球部vsサッカー部(両手)

 やはり高校が違うと、勉強に対する考え方も違う。当たり前だけど、颯希とはどこか異なる。俺は、そんな違和感を抱きながら、勉強に取り組んでいた。


 ー9月10日ー


 直江から受け渡ったバトンは、鉛のように重く感じた。そこには、1番の若葉からさっきの直江まで思いが伝わったバトンなんだろうなと走り出した瞬間思わせられた。俺の心の中は、どうなんだろうか?興奮と緊張が渦巻いているとか言うけど、本当にそうなのだろうか。俺の猛然とした走りは、みんなから熱視線を浴びる。目の前にいる藤森を抜かないと、俺たちの勝利はない。もうすぐ、第一コーナーを駆け抜ける。第二コーナー付近で待ち受ける園山の顔を見つける。こんなに、こっちの方見るなよ。俺は、目の前の藤森に並びそうだった。俺は、バトンを強く握りしめ、さらに加速する。

 いけるぞ、湯浅!!野球の時ですら、こんなに応援したことないのに、なんなんだよコイツは。もう、横に藤森が並んでいるのがわかる。このまま抜かしたい。俺は、そんな気持ちで走っていた。そして、もう間も無く第二コーナーを過ぎようとしていた。すると、このタイミングでサッカー部の藤森より前に出れた。そのまま、インコーナーを一気に取り、藤森の邪魔をする。第三コーナーには、賀川がいた。後ろから迫り来る藤森の気配を感じながら、俺はプレッシャーと戦っていた。そりゃあ、簡単には勝たしてもらえない。そんなことは、わかっていた。けど、それでも勝つしかない。緊張感が増す中、私はラストスパートをかけよう限界までギアを上げた。俺の筋肉が悲鳴を上げるかのような暑さだった。もう残り50メートル。

 賀川に声をかけられながら、最後のゴールテープを目指す。最後の力を振り絞り、サッカー部の藤森を追い払う。俺はバトンを振り下ろし、フィニッシュラインに向かって突進する。ここで、負けたら一生笑われる。俺の人生もこんなものだと思われる。ゴールテープの先には、直江を含む野球部員のみんなが待ってくれていた。もうすぐだ。俺は、両手を広げ、胸を張ってフィニッシュラインを駆け抜けたのだった。この時、みんながどんな顔をしているのかわからない。それでも、みんなが笑顔であることを望んで飛び込んだのだった。駆け抜けた瞬間、トラックの周りから大きな拍手が鳴り響いた。そして、そのまま直江たちに強く抱きしめられているのに気がついた。まさか、こんな展開になるとはな。自分でも想像がつかなかったのだ。

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