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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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9月15日 野球部vsサッカー部(不明)

 俺が投げるボールは簡単に打たれる。それはわかっている。だったら、どうすればいか。それが俺の次の課題だった。高校くらいまでなら、ストレートで推せていたけど、今は全く通用しない。甘く入ったストレートはすぐに打たれてしまう。そうならないためには、もう一つ変化球を覚えるか、ストレートの球速を上げるしかない。どちらも簡単にはいかないけど、なんとか変えたいと思っていた。考えれば考えるほど迷ってしまうのだ。


 ー9月10日ー


 3番の走者である成田は、必死に逃げていく。しかし、サッカー部の勢野は、猛追する。3年の意地を見せようと徐々に距離が縮まっている。トラックの周りには、さっきより人が増えているように感じる。次の走者である野球部の賀川は真剣に成田を見つめていた。賀川は、引退してからずっと勉強に打ち込んでいたから久しぶりの野球だった。これまでも勉強が得意というわけではないが、この対決に対しては、自ら出たいと言ったということを直江から聞いていた。普通なら、勉強しているから出ないという選択肢もある中で。なぜ、賀川がそう思ったのか不思議だった。


 俺 「なぁ、直江」

 直江「はい!どうしました?」


 ランナーを見ながら俺の話に返事をした。顔は向いていないけど返事をしていた。相変わらず、生意気な後輩だった。


 俺 「賀川ってなんで出てくれたの?」

 直江「サッカー部には負けたくないって言ってましたよ」

 俺 「因縁でもあるのか?」


 直江は、何を賀川から聞いてるのか。不思議だった。コイツはイケイケだから、半分ノリのように生きている奴だった。


 直江「さぁ、どうでしょうね」

 俺 「意外だよな、賀川が出るなんて」


 直江は、納得していないみたいだ。


 直江「でも、足は速いじゃないですか」

 俺 「まぁな。でも、勉強で忙しいから相手してくれないんじゃないかと思ってたよ」

 直江「それは、わからないですね」


 直江が何も思っていないと始まらないんだけど。第3走者である成田は地面を激しく蹴り走っている。周りの歓声はどんどん強くなっていく。しかし、成田に勢野が迫っていく。なんとか逃げ切る成田は、4番手の勢野にバトンを渡したのだった。バトンの重みが手のひらに伝わったのか、第4走者の賀川の最速スピードで走り出した。彼のフォームは野球部とは思えない完璧さ。すぐさま、勢野もバトンを渡したのだった。

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