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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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9月13日 野球部vsサッカー部(先手)

 夏休みも明け、本格的に受験モードになっていた。クラスのみんなは勉強しているが、俺は本気で勉強するには至っていなかった。俺は、いつものようにボールを握って壁に向かって投げていた。


 ー9月10日ー


 トラックの外側から、俺たちはスタートの合図を待った。俺は、アンカーだ。最後にどんなカタチで回ってくるのか全く予想がつかない。現キャプテンの直江が言うように、勝ってグラウンドの場所を維持したい。もう、お祭りムードだ。野球部もサッカー部も走らない奴らは、興奮に満ちた空気を漂わせている。アイツらは、リレーが始まるのを待ちきれない様子だった。スタートの合図を鳴らすピストルをもった二宮が準備をする。

 第一走者の若葉と玉波は、クラウチングスタートをしていた。次の瞬間、大きな音がグラウンドに響き渡った。スタート地点から二人が飛び出した。野球部、サッカー部ともに大きな歓声を上げ始めた。先に出たのは、サッカー部の玉波だった。さすが、3年だ。ただ走っているというよりは異常を感じた。しかし、すぐ後ろに若葉はピタリとつく。最初の区間は目が離せない接戦となっていた。

 若葉は、1番センターを守る選手だった。決してパワーがあるわけではないが、確実に塁に出るようなタイプだった。新チームでは、1番と2番を打っていると直江から聞いていた。玉波がリードしたまま、後半を迎えていた。玉波を抜かすのは、なかなか難しいみたいだ。次の走者である園山は、真剣な顔そのものだった。もう間も無く帰ってくる。玉波のリードにサッカー部は大興奮している。これは、ただの戦いじゃない。俺は、再認識させられる。

 一方、リードを許している野球部キャプテンの直江からは笑顔が消えていた。エースでキャプテンの直江。この野球部の全ての責任を担っている。そりゃあ、プレッシャーも半端ないだろう。もう、二人が帰ってくる。先頭で帰ってくるのは、玉波。どうやら、玉波がリードを保ったままバトンを次のランナーである林に渡すようだった。最後まで抜けなかった若葉だったが、最後の力を振り絞って3年の園山にバトンが渡した。帰ってきたら若葉に2年から声をかけられていた。2位とは言え、まだ差は広がっていない。このリードなら、まだまだ詰められる。林の後ろを園山が猛追していく。このままなら、抜ける。まだ、4分の1くらいだだったが、スピードの差が違うように感じた。

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