9月10日 野球部VSサッカー部(火蓋)
まさか、こんな日が来るなんてな。俺は、想像すらしなかった。普段、誰かとつるむことが少ない俺にとって、サッカー部はどうでもいい存在だったが、サッカー部と仲がいい園山や佐藤たちにとっては丸くおさめたいというのが本音なのかもしれない。俺は、黄色のランニングシューズをキツく締めて立ち上がった。
野球部VSサッカー部。運命の火蓋がきっておとされそうだった。想像通り、サッカー部は、アンカーに藤森をおいてきた。アイツなら、そうくると思っていただけに、俺の戦略通りだった。問題は、前半。3年生を前半に並べてきたサッカー部に対して、俺たちは2年と3年を交互に並べている。あとは、これが吉と出るか凶とでるか。玉波、林は、50mを5秒台で走る俊足。一方、野球部に5秒台は、一人もいない。しかし、リレーはパス渡しとコーナーの走り方が勝負をわけるとふんでいた。コーナーは、俺たちが毎日毎日走ってきたんだ。そこで負けるわけにはいかなかった。
グラウンドは、いつもとは異なる雰囲気だと俺は感じていた。3年の野球部は、メンバーに入った俺たち5人だけでなく、南、高橋、山名たちも応援にかけつけてくれたのだった。おそらく、佐藤が呼びかけてくれたのだろう。さらに、佐藤や村田たちがいつもつるんでいた遠藤、山下、谷口たちも来ていた。他にも、水城、堂林、五十嵐、南坂など俺たち3年の人気たちもグラウンドを見つめている。もうすぐ、体育祭ということもあり、多くの生徒がいる。こりゃあ、負けられないな。火蓋が切られようとした時、現キャプテン直江が口を開いた。俺たちは、一斉に直江の方を見て耳を傾けた。
【野球部】 【サッカー部】
若葉亨 2年 1番 玉波祐介 3年
園山竜騎 3年 2番 林真威人 3年
成田勇平 2年 3番 勢野慎吾 3年
賀川彰人 3年 4番 狩野肇 3年
近藤秀平 2年 5番 鳥山尚輝 2年
新内薫 3年 6番 桑原憲史 2年
氷島旗 2年 7番 島崎高麗 2年
村田慎二 3年 8番 長尾優弥 2年
直江雄太郎 2年 9番 西祐太 2年
湯浅守 3年 10番 藤森春助 3年




